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株式投資 海洋温度差発電 銘柄

海洋温度差発電は、海洋の温度差を利用して発電する発電システムのことです
太陽からの熱エネルギーにより温められた海洋表層水と、海洋を循環する冷たい深層水の温度差を利用して発電を行います。

再生可能エネルギーが注目を集めているのは説明するまでもないですが、
この技術は日本が一番最初に実験をしたり、日本が競争優位であるレアメタルのチタンを使う点、商船三井が実用化へ向けて動いていること、日本は海に囲まれているから場所的に適しているなどという点で注目されています。

なので日本がこれから世界をリードしていけるかもしれない技術になります

投資銘柄したい銘柄 横河電機6841

2013年に久米島で稼働している実用実証設備は世界で唯一の海洋温度差発電実用実証が開始されました
技術的検証と商用規模プラントの性能予測を目的に実験を行っていて、横河電機も実験にかかわっています。

久米島の沖縄県海洋深層水研究所で稼働中の海洋温度差発電実証設備
引用:横河電機HP:久米島の沖縄県海洋深層水研究所で稼働中の海洋温度差発電実証設備

この実験は株式会社ゼネシス(非上場)横河電機が共同で、沖縄県の「平成24年度海洋深層水の利用高度化に向けた発電利用実証事業」に応募し、採択されました。

横河電機は発電ユニットの監視制御システム及び系統連系*1 等の電気関係およびフィールド機器の設計・製造を担当し、制御システムとして、『CENTUM VP』を納入しました

CENTUM IPの役割

海洋温度差発電では、海洋に蓄えられた熱エネルギーをいかに有効活用するかが重要となります。そのため、取水/排水/熱交換/発電制御における全体の監視制御や性能管理、および各種センサーを活用した最適制御が必要です。設備全体を最適化すること で安定した運転が可能となり、発電効率の向上が実現できます。これらの制御を一手に担うのが、『CENTUM VP』です。

横河電機 HP

このように、海洋の温度差で発生した熱エネルギーを最適化するための制御システムになります。
まだ実験レベルだと思いますが、本格稼働になった時にこのシステムが日本、世界で使用されることが見込まれます。

久米島実験に海運大手 商船三井参入

久米島の実験から8年ほど経過しましたが、いよいよ実証化に向けての動きが出てきました。
実験に商船大手の商船三井9104が参入し、商船三井は2025年ごろの海洋温度差発電の稼働を目指すと発表しています。


商船三井 2025年 海洋温度差発電所の稼働を目指す
商船三井 2025年 海洋温度差発電所の稼働を目指す

すでに8年以上実験を続けていることから、このまま実証化が行われると、ほぼ確実に実際に横河電機のCENTUM VPを用いた運用が行われると思います(用いない場合、実験がやり直しになるため)

株価チャートには何も折り込まれていない

以下は横河電機の2016年ごろから現在までのチャートです。
印象としては数年横ばいという状況で、2025年の本格の海洋温度差発電の本格稼働の思惑は何も折り込まれていないかと思います。

これらの理由から今が買い時と判断して、投資銘柄の一つとしたいと思います。
またこの銘柄のファンダメンタルズやチャートの分析なども行いましたが今回は長くなってしまうので、次の記事で紹介しようかなと思います。

横河電機2016年から現在までの週足
横河電機2016年から現在までの週足


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