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「お金で時間を買う」ことをやめたら

こんにちは!2歳と5歳の男子育児中で、専業主婦を目指すHaruです。

「成功者は時間をお金で買う」など、ビジネス書や時短グッズのキャッチコピーで、「時間を買う」という概念をよく見かけますよね。

私はこの「時間を買う」ということを初めて知ったとき、「次に私が目指すものはこれだ!」となんだかワクワクして、いろんな書籍や記事を読み、そして様々なモノを買っていました。

でもその結果、余裕ができて幸せになったか?と聞かれると、答えはNo。今は「時間を買う」という考え方を自分なりに見直し中です。

時間をお金で買っていた頃の私

私は、約6年前に会社を辞めて、個人事業主として仕事を始めました。「自分の力で稼いでいく」ことを目標として退職し、事務代行などを請け負いながら、さまざまな副業をやっていました。

仕事が軌道に乗ってきた頃に出産し、仕事に充てる時間がどんどん減り…仕事の時間が減る=収入が減るということだったので、仕事をする時間を作るために「時間を買う」ということを実践していたわけです。

お掃除ロボット、洗濯乾燥機、カットミールの宅配はもちろんのこと、子どもがお皿を割ったら片付ける時間がかかるので、プラスチック皿に買い替えたり。ちょっと暑かったり、寒かったりしたら、仕事や家事の効率悪くなるので、すぐにエアコン・暖房をつけていました。

「買った」時間で仕事をしたり、ビジネススキルの勉強など様々なインプットをしていました。朝起きた瞬間から、家事をしながらYoutubeでを聴きし、子どもを見ながらKindleで本を読み…

その結果、毎日の疲れはMax。眼精疲労で持病のアレルギーは悪化、視力もドンドン低下しました。夜には疲れ切ってベッドに倒れこむのですが、子どもが夜中に起きたりで睡眠の質は最悪でした。子どもに些細なことで怒ってしまったり、夫とのケンカも絶えず…

なんで自分だけこんなにしんどいの?なんで自分だけ頑張ってるの?って、シクシク泣いたりして、毎日が首の皮一枚でつながっているような感じでした。

実際、時間を「買って」仕事に費やすことで、収入は増えましたよ!でも、それ以上に負担が大きかったのです。

稼ぐことって何?という疑問

そんなモヤモヤしているときにふと目に留まったのが、大原 扁理著「年収90万円で東京ハッピーライフ」。タイトルを見て「えー!90万円でなんでハッピーなん!?」と半信半疑で読み始めたことを覚えています。
 
読みながら「何のためにお金を稼いで、貯めるのか」を考えさせられました。才能やチャンスがない限り、収入なんて一気に上がるものではない。健康や家族の笑顔を犠牲にしてまで、お金を稼ぐ意味って何?

「より多く稼ぐのがHAPPY」というマーケティング戦略に踊らされていたな…と気付き始めました。年収600万稼いだら、次は1000万円を目指したくなり、その次は2000万円…「どれだけ稼いだか」の終わりなき競争に巻き込まれていたのです。

それよりも、具体的に何にいくら必要と決めて、必要なお金を貯めるのであれば、生活コストを下げる方が確実で早い。これが「年収90万円で東京ハッピーライフ」を読んで学んだことです。

「時間をお金で買う」とその費用の分は稼がないといけません。そのために時間が奪われるので、結局一緒なんです。例えば、お掃除ロボットを買えば、まず買うためのお金が必要。買ったあとは、高い消耗品を買い続けないといけないし、パーツの掃除に時間がかかる…結局時間を「買えている」のかは微妙なところです。

終わりなき競争から抜け出す

それで「時間を買う」ことを一旦やめてみました。仕事の時間を少なくして、それで稼げる金額の中で生活をすることにシフトしたのです。

まず、仕事は子ども達が保育園に行っている時間内だけと決めました。子ども達と散歩して空を見たり、風を感じたり…自然に触れることでこんなにリラックスできるんだと実感しました。
 
睡眠時間もしっかり確保しました。以前は、子ども達が起きる前に仕事や勉強していましたが、それを止めて、1日8~9時間寝るようにしたのです。睡眠の質だけでなく、仕事と生活の質も上がりました。今では、太陽が昇ったら起きて、暗くなったら寝る生活です。朝は日の出時間に自然と目が覚めるようになりました。

あとは、食事をゆっくり噛んで味わって食べるようにしたこと。このおかげで、満腹感も違ってきて、「お米って甘いんだな」とか今まで気づかなかったことを発見できました。

こんな感じで、毎日無理のない生活をして、ぼーっとしていると、ふと仕事や生活のアイデアが浮かんできてます。今の自分を見直す時間ができた結果、転職をして収入も上がりました。

もちろん、同時に生活費を下げるため様々なことを見直し、現在4人家族で15~18万円/月まで抑えることができました。その詳細については、後日書きたいと思います。

結論

買った時間を何に使うのか?
時間を買う目的は?

この2つを明確にしておかないとダメと言うことが身に染みて分かりました。時間はみんな平等に1日24時間。最低限の家事と、生きるために生活に必要なことを無理なくできる時間を24時間を差し引いて、残りの時間でできる仕事を選ばないと、どこかしら支障が出る。支障がきたしたところをフォローしたり、回復するために時間がかかってしまうと本末転倒です。

仕事以外の時間でやり切れない家事をこなすために、家電や時短グッズを買うのは、順番が逆な気がします。

今、私は、家事や育児の時間は増え、仕事の時間は減りました。でも、収入を増やさないとと頑張っていた頃より、最低限の支出で、健康に穏やかに暮らせています。

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