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食洗器をやめたら時短になった話

共働きで忙しい家庭は、家電に投資して家事の負担を減らしましょう!とよく言われますよね。私も「時間をお金で買うんや!」と家電を研究して、食洗器、洗濯乾燥機、お掃除ロボットにとどまらず、家をスマートホーム化して、すべての家電を音声操作するぐらい家電de時短オタクでした。

でも、今は様々な家電を手放したんです。でも、家事で忙しくなった感覚はなく、むしろ以前より楽になりました。今回は、食洗器を手放したのに、なぜ楽になったのかをお伝えしたいと思います。

私の食器洗い

食洗器を手放して半年ぐらいになりますが、食洗器を使うより時短なんですよね。どうやっているかというと「食器洗いの概念」を見直したからなんです。

一般的に皿洗いというと、
 ①水で食べかすなどを流す 
 ②食器用洗剤をスポンジに付けて洗う
 ③水で洗剤を洗い流す
という3工程だと思います。

でも、そもそも洗剤で泡あわにして、洗剤でしっかりこすって洗う必要ってある!?ということを考えたのです。

油でギトギトなものは洗剤を使わないとしょうがないとは思います。でも、例えばサラダを食べただけのお皿を、食べ終わって5分後に洗う場合。食べ終わってすぐなので、菌が繁殖しているわけではないし、水で洗うだけで十分では?さっきまで自分が口に入れたものをおいていた皿を、一生懸命洗剤を泡立てて洗う意味がないように思うのです。

それで、我が家では基本、お皿は水洗いです。ご飯の粒がへばり付いているようなものや鍋などでない限り、スポンジも使いません。水で流しながら、手でサッと撫でるだけです。ちなみに、手で皿を撫でるので、洗い残しがあればすぐ分かります。

このやり方を半年やっていますが、家族全員かぜを引くこともなく、お腹を壊すこともありません。むしろ、洗剤を使って食器洗いをすると、すすぎ残しがあった場合に、次に使うときにすすぎ残しの洗剤を口に入れることになりますよね。私はその方が怖いなと思います。

食器を何枚使うか

使う食器の枚数も大事です。おかずが何種類もあって、1品ずつ別のお皿にきれいに盛り付けるという「デキる主婦の食事」という概念を私はやめました。

食事1回につき1皿で良くないですか?基本、1皿にご飯とおかずを盛り付ける。どうしても同じ皿に盛りつけられないメニューであれば、もう1枚使ってもいいし、もしくは、1つ食べてから、同じ皿に別のものを乗せるというのもアリ。基本使うものは、お皿1枚、コップ1個とお箸。これで十分。

自分が使ったものは、食後すぐに自分で洗うようにすれば、4人家族でも問題ありません。うちは、まだ子どもたちが小さいので実践はできていませんが、自分で洗えるようになったら、そうするつもりです。

家電は壊れる

皿洗いの概念を見直したうえで、あらためて食洗器に向き合ってみると、「本当に時短になるのか」客観的に考えられるわけです。

当たり前かもしれませんが、家電は壊れます。そして、最近の家電は意外と早く壊れるように感じます。

私が食洗器を使っていたとき、水栓交換工事が要らない「タンク式」のものを使っていましたが、1台目は1年半ほどで壊れました。中国製の安いものだったこともあるかもしれませんが、壊れるまでもエラーが定期的に出たり、何かと手間がかかるものです。買い替えるとなったら、比較検討したりと買うまでに結構な時間が取られたりしますしね。

2台目は壊れる前に手放したのですが、買った当初からたまにエラーが出たり、お皿の置き方によって水を噴出するプロペラが回らなくなったりと、ちょくちょく気を配ってあげないと、へそを曲げるタイプでした。ちなみに、日本製のものでした。

使っていたときは、それを考慮しても時短になっている!と思っていましたが、今振り返ると、お金を払って買ったこともあり「家電=時短」という概念を自分自身に強制していたのかもしれません。

そして、当然ながら買い替えにはお金がかかるわけです。私のケースで見ると、2万円の食洗器を2年ごとに買い替えたとして、今後30年使えば30万円です。手取り30万円+を稼ぐためには、その1.2倍である36万円を稼がないとといけません。特に乾燥機能がついている家電は電気代も食いますし、諸々かかる時間や手間も考えると、それ以上の金銭価値と時間(人生)が奪われることになります。

結局のところ、「家電は時短になる」、「お金で時間を買う」というのは企業のマーケティング戦略。モノが飽和状態の日本で、どうやってさらにモノを買わせるかと、その道のプロがしのぎを削って考え出した戦略なのです。

皿洗いの本質

結論、そもそも皿洗いってそこまで時間がかかるものではないということです。食器洗い洗剤だって、昔はなかったはず。それを、やれ清潔志向だ、「毎日おかずがたくさんあることが幸せ」だ、必要以上の考え方がコトを難しくしているように感じます。シンプルに、本質だけを見極めて、生きていきたいものです。


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