#2【膵臓癌治療記1】11月21日1クール目1投目

抗がん剤は始めてではない。
今から1年前の2022年7月1日~約1ヶ月、今回と同じものを投薬している。アブラキサンとジェムザールを併用した抗がん剤。膵がんに対しての標準治療とみなされている治療法で、1回約2時間の点滴を、週1回で3週連続行い4週目を休む、4週間1コースのスケジュールで繰り返す。前回も滅茶苦茶辛かった記憶があるが、1年たった今となっては実は正直あまり覚えていない。人間の脳は便利なものだとつくづく思う。

ただ、今回は体調が万全(万全といってよいのかは謎だが)だった前回と違い、4回の手術により、体力は落ちているし、そもそも体重が14kgくらい激減している。(元々私は72kg、今は58kg)先生からは副作用が少ないため、体力がやや低下している私でも比較的安全に治療が行えると説明を受けたが、やはり体力が落ちている分、前回よりは辛いだろうという話もあった。かなり不安だ。気持ち悪いのはまだなんとか我慢できるが、ダルさはもうどうしようもない。

朝イチで病院に行き、まずは採血。
この1年間で200回以上血を抜かれているので、もう慣れたもんだ。昔はちょっと嫌だったが、今は抜かれる瞬間もじーっと見てられる。看護師さんの腕の良さもなんとなく、見た目でわかるようになった。生きていく上で全く必要のないスキルが上がっているのは笑える。
その後主治医の先生と診断という名の雑談をして点適用の針を入れてもらう。無事準備ができたら、化学療法室へ移動。
ここには抗がん剤の治療を受ける人たちがたくさんいる。パッと見私よりご年配の方々ばかりだ。改めて自分はガン患者として若い方なんだなと思った。
薬が届かず30分ほど待っていよいよ投薬開始。
10日後には髪の毛が抜けてしまうのが、本当にショックで、何よりもそれが辛い。あー辛い。

まずは吐き気止め(30分
次に生理食塩水(10分
次にアブラキサン(30分
また生理食塩水(10分
次にジェムザール(30分
最後に生理食塩水(10分

6本の点滴をだいたい2時間ちょっとくらいかけて体に入れていく。ジェムザールをやっているときに、点滴の針のところに痛みを感じたので、温める機械を借りて過ごした。痛いときは看護師さんに相談すれば大抵のことは何とかしてくれるものだ。

滞りなく完了。

本日段階では特に気持ち悪さ等もない状態。
さて、明日はどうなるか、、、

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