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ようこそアリカツ(蟻の飼育活動)     ⑤ クロオオアリのグラビア特集

 クロオオアリを飼育すると、蟻のさまざまな動作や表情が間近に見られます。お好きな方は、飼育ケースをダイニングのテーブルの上に置いて、お茶を飲んだり食事をしながらでも鑑賞します。良い撮影機材があるに越したことはありませんが、たとえ手持ちのスマートフォンでも、アリ達の生き生きした表情を撮影できます。観察を続けると、ある程度行動が予測できるようにもなります。今回は、筆者がクロオオアリを飼育する中で撮影した写真をご紹介します。上の写真は一人で子育てをする女王アリが、水を飲みに来たところです。部屋の奥に蛹や幼虫が見えます。

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女王アリは、卵や幼虫からほとんど目を離すことなく、ほぼ飲まず食わずで子育てをします。常に体の一部が卵や幼虫に触れているようにし、周囲への警戒を怠りません。

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女王と働きアリ(親子)が力を合わせてサナギを破き、次の働きアリが出てくるのを手伝っています。この二匹の体格の差にも驚かされます。

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 数年間飼育して成長した巣の奥で、卵や幼虫、サナギの世話をする働きアリたち。幼虫達はほぼ動けないため、担当のアリが寝返りを打たせたり、上下の順番を変えたり、舐めて綺麗にしたり、餌を与えたり、常に働いています。綺麗に並べたかと思うと雑に積み上げることもあり、見ていて飽きることがありません。

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 巣の中に運び込んだ餌(貝)に、みんなでかじりついています。貝やイカ、カニなどの甲殻類はクロオオアリはよく食べます。寿司や海鮮丼を食べたときは、味とワサビがついてない部分を少しだけ、アリにあげる分としてとっておくと良いでしょう。餌が行き渡りお腹いっぱいになると、食べ残しはゴミとして、巣の外のゴミ捨て場に排出されます。

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