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ようこそアリカツ(蟻の飼育活動)     ① クロオオアリを飼ってみませんか?

※昆虫の写真が多くあります。苦手な方はご注意ください。

 次第に春めいてきた今日この頃。

 地面の上では、小さな昆虫たちが活動を始めました。蟻さんたちも冬ごもりから覚め、餌を探してちょこちょこと歩き回っています。

 我が家で飼育しているクロオオアリも3月上旬から動き始めたので、今年初めて餌を与えました。餌は弁当に入れるソースの小瓶の蓋を皿の代わりにして与えています。今年初めての餌は、ガムシロップを倍くらいに水で薄めたもの。蟻たちは液体の餌はお腹に溜めて、巣に持ち帰って分け合います。

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 筆者はクロオオアリを長年飼育しており、日々彼らの暮らしぶりを眺めるのが趣味の一つになっています。近年ではネットで、大変よく考えられた蟻の飼育ケースを比較的安価で買うこともでき、飼育のハードルは大きく下がってきたと思います。蟻の飼育はお子様の自由研究というイメージもありますが、現実には数年単位になるので、どちらかというと趣味の領域に入ると思います。もちろん、お子様でも飼育は可能だと思いますし、大人でも研究の余地は多々あります。

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 巣の中で集団生活を送るクロオオアリは、いろいろな作業を分業しながら家族で助け合って暮らしています。大変地味な虫で、昆虫採集の対象にもなかなかなりませんが、一匹一匹の動きとお互いの関わり合いはとても人間的で、魅力的です。そして、その多くのシーンは飼育しないと一生見られないかもしれないのです。アリを飼い始めてから、家に帰って蟻を見るのが一番の楽しみになった人、果ては見ているうちに人生観や仕事観が変わったという人さえいます。

 こちらでは、クロオオアリ飼育に関する私の経験を約10回(予定)に渡ってお送りし、蟻を飼育する活動「アリカツ」の楽しさと、身近な小昆虫の魅力と奥深さをご紹介したいと思います。このシリーズをお読みいただいた後で、少しでも多くの方が蟻の飼育に興味を持ってくだされば幸いです。

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