Bridges, Avenues and Gates -道路標識観察記-
日本に来て14年。車で道を走っていると英語表記が目立つようになってきた。今回は都内の私が発見したちょっと楽しい道路標識たちを見ていきたい。
橋
あれ?Brdg.と略されていない。これは珍しい。スペースの問題でしょうか。
今度は英語でさえなくなってしまった。「江戸川橋」という地名であって橋ではなないということだろうか。
山手線では"Shimbashi"なのにここでは"Shinbashi"とn字表記だ。面白い。
これは"bashi"と"S(=South)"の合わせ技。後ろに東西南北がつくと英語になる?
4だけで4丁目という概念が伝わるのだろうか。親切そうで難解な表記
〜通り、街道、など
護国寺は地名としての表記なのでTempleではない。寺としての護国寺は存在している。
街道もAvenueなんだ。
ちなみにavenue, street, roadの違いは以下の通りである。
つまりavenueが日本では最も無難な表記として選ばれているということだ。
これは納得。
首都高湾岸線がBayshore-route!これは予想外。でもぶっちゃけこのエリアってみんなBayshoreじゃない?
門
実際に平川門という門が皇居に存在するがこの書き方だと「チゲ鍋」状態だ。いいのか、これで。
※韓国語で「チゲ」とは鍋のことである。
チゲ鍋式表記は意外と多いのか?
馬場先門は馬場先門跡があるが、実際に門はなのでgateではないのだろう。
あれ?御成門は実際に門が存在するはずだがgateにはなっていない。通れる門ではないからだろうか。
よくばりセット
区
しかし…
国土地理院の資料によると
だそうなのだが、品川区と目黒区って東京23区じゃなかったっけ!?と思ってしまった。国土地理院に問い合わせれば理由を教えてくれるのだろうか。すごく問い合わせたい気分だがめんどくさい人扱いされないか心配だ。
ちなみにこの資料は英語表記全般について詳しく載っていて興味深いので、こういう話が好きな方はぜひご一読することを勧める。
※例外についても掲載されているのだが何がどう例外なのかが不明でよくわからない。しかもヘボン式はいいけどCape Otchishi(乙知志岬)はさすがに外国人読めないんじゃないか…?
寺
これはまさに増上寺の目の前にある標識。にしてもこの「チゲ鍋表記」なんとかならないのかとは思うが、"Zojo Temple"も違和感あるしな…と思ったり。
埠頭
なんかこうやって書かれるとパンクな埠頭みたいな感じもする。
※Oi!とはイギリスで発生した、パンク・ロックのサブジャンルのうちの一つである。
大黒ふ頭は"futo"なんだ?と思って調べたらそこは地名で現在は埠頭としては使われていないようだった。
大学
薬科大なのに…
芝公園
ここまではまあいいでしょう。しかしいざ公園に到着すると…
まあわかりやすいけれども。
なんか英語にしたことによってわかりにくくなってないだろうか…
よくばりセット2
しかしこの"Expwy"ちょっとわかりにくくないか…?でも仕方ないか…スペースないし…
アメリカ風?
国道は"Route"のようだ。しかも全部大文字にしていてなんだかアメリカン。
南国ルーレット
どっちなんだい!ヤーッ!
※これは高知県にて撮影したもので、市の公式ホームページなどを見ると「なんこく」が正しいようだ。そして濁音の方に関しては以下の通り:
極め付けのヤバいやつ
ちょっと待ってほしい。これには異議を唱えなければならない。
日本の地理を知らなくて日本語がわからない人がこの標識を見たら文字通りTokyoに行けると思うだろう。しかし東名高速の東京インターチェンジ、東京都の中にはあるが、何を隠そう、実質は東京を出て行く道なのだ。
これは混乱する。
最後に
国土地理院の資料の話に戻るが、私が見ている英語表記の道路標識たちはまだまだ一部のようです。"Coral Reef"なんて都内では絶対見られないでしょうし。もし乙知志岬の"Cape Otchishi"のお写真お持ちの方いましたらぜひ見せてほしいです。めちゃくちゃレアだと思います。
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