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#不整脈

私の病名 不整脈。
足は速くはなかったが健康だけは自信があった。
20代30代と仕事に駆け抜けて
年下にも驚かれるくらいタフだった。
今でもタフはタフ。

自分の記憶のために病気のことを書き留めておく。
はじめて不整脈がみつかったのは40歳の時の健康診断中。
お医者さんが胸の心音聞いていた時に
今すぐ大きな病院に行って!と
あわてて自宅近くの病院に行くと不整脈の疑いと。

それからゆっくりと様子をみながら経過観察していた。
ちょうどコロナ一年目くらいの秋に
軽い不整脈だから今のうちに手術で治しちゃいましょう!と
手術を勧められた、秋だし暇だし
おばあちゃんもお母さんも不整脈だから
今のうちに治しておこうかなと軽い気持ちでやることにした。
2泊3日で終わりますからと
そして70%の成功率なので滅多に失敗しませんと。
これがのちの一回目の失敗でした。

術後、先生が焼いても不整脈でたのでよく焼いておきましたよと。
私は治ったと思い寝た、夜中心拍の機械がなりやまない
心拍が上がりすぎるという現象がおきた。
ナースステーションから全員の看護師さんがやってきて
大丈夫ですか?!
と私は自覚症状がなく、呆然としていた。
心拍を下げる薬が処方されて飲んだら
またナースステーションから全員かけつけてきた。
今度は心臓が止まっていた。
私はまた自覚症状がなくバナナを食べていた。
ただ事ではない雰囲気で
一人のナースの方からは
○○先生によく説明を受けたほうがいいですよと
真剣な顔して言われた。
その時に私に起きていることは普通ではないんだなと直感で思った。
先生はまともに説明はしてくれなかった。
手術の影響で三か月は乱れているだけですからと。
のちにいい加減な先生だと後からわかった。

私は学がないから医者という人はとにかく優秀で
なんでも治す人で天才なんだと信じていた。
医者が言うんだから間違いないと。
医者が勧めてくるんだから必ず手術が必要なんだと。
馬鹿と無知は何も疑わなかった。
後からなぜセカンドオピニオンをしなかったのか
なぜ有名な先生を探さなかったのか後悔した。
後悔時すでに遅し。
悔いあれど諦めるしかない境地。

退院したあと
すぐに仕事を入れていた。
簡単な手術ですからを信じていたからだ。
仕事に向かうだけでしりもちついた時に体の異変にきづいた。
階段を下りただけでしりもち。
しりもちついているときは心臓が止まっているときだった。
心房細動が起きて数秒止まる、そのリズムの不整脈になってしまった。

前よりも疲れやすい体になり
家でも気を失うことが何回かあった。
タフな私は仕事をやめなかった。
そしてタフな私は弱音も吐かなかった、治ると信じていた。
どこかで手術が失敗してると感じていたので
病院を変えた。

病院を変えて三年経ったころ
味のある不整脈がさらに進化した。
心房細動が自分でもわかるようになり
安らかな時がない。
これはまずい、と思っていたが何もできなかった。
心房細動が頻繁に出るようになり、心拍も止まるときもあります、
手術が必要です、ついにきたか二度目の手術。
夏前だったので秋ではだめですか?と聞いた。
急いだほうがいいです、夏持ちませんと。
え?
あ、そんなことになっていたのかとやっと事情がわかった。

6月に手術を決めた。
6月2日手術をした。

3時間で終わる手術だから夫は11時に来ていた。
12時になっても呼ばれず14時になっても呼ばれないから
さすがにスタッフに声をかけたとき先生がでてきた。
手術の説明を聞いていた、そのとき
看護師さんが「先生!あぶないです!」と駆け寄ってきた。
慌てて緊急でペースメーカーを入れることになり私は蘇生された。

次の日また様態が変わる
心拍が高い数値がつづく。
さすがに続きすぎているので当局の先生が
下げる点滴を入れた。
今度は下がりすぎる、ペースメーカーを入れていたから
動いているがペースメーカーありきの心拍になっていた。
ペースメーカーを切ってみたり、また入れてみたり。
数値が少しよくなりペースメーカーをはずして退院した。

退院して思ってことは、
こんなことになると思って手術したわけではなかった。
二度目の成功率があがるから60歳まで働くつもりで受けていた。

蓋を開けてみたら
私の心臓は普通の場所からでないど真ん中から信号がでる心臓だった。
つまり一回目に受けたアブレーション治療は無駄打ちだった。
まったく関係のない場所を焼いているから心臓が弱った。
2度目の先生には感謝している。
よく裏側まで見てくれたから心臓の動きがわかった。

くやしくて
初めの先生に謝ってほしくてメールした。
結果私は間違っていない失敗していない
次の先生で治ることを願っていますと丸投げの内容だった。
きっと弁護士に相談でもしている内容だろう。

医者は神様ではない。
医者も優秀じゃないのもいる。
今回このことが本当によくわかった。

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