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子の自己肯定感を育むために母親が全責任を負うのは間違っている



「こんなに小さい頃から保育園に預けるなんてかわいそうでしょ」
こんな事を言う人がいるらしい。

保育園に子供を預けるのだって色々理由がある。

経済的な事情があり、泣く泣く保育園に預ける人もいる。
仕事柄育休を取れない人だっているし、長い目で見て、今復帰しなければならない選択をした人だっている。
また働くことでより良い育児ができると思う人もいる。
理由はそれぞれ。

そんなことも知らずにかわいそう、かわいそうという。

そもそも小さい頃から保育園に預けることが何故いけないのか分からない。

今まで育児本や育児に関するSNSを読み漁ってきた。
その中には、〇〇な子になるには養育者がこんな事をするといい、こんな事を言ってはいけない、してはいけないという指南が最近すごく散見される。
加えて、こんなことが不足していたり、こんな事をしてしまったらこんな悲劇な子に、、なんて衝撃的な内容で、データなんかも持ち出して、読み手の恐怖を与えるような記事だってある。

今のトレンドで言ったら自己肯定感だろうか。

自己肯定感を育むには養育者、とりわけ母親との愛着形成が不可欠だと解かれている。
たしかに愛着形成の大切さは大昔から言われているし、愛着形成が幼少期にうまく出来ずに、大人になって大変辛い思いをされている方も沢山見てきた。

けど、子供の自己肯定感を育むことは、母親だけに全責任を負わせるのは身が重すぎるのではないだろうか。
そもそも自己肯定感は家庭だけでは最大限に育めない気もする。

4歳になる私の娘は保育園に行き、沢山友達を作り、人と話すことが大好きで社交的になった。
まだ失敗体験がないからというのもあるが、何事も自信を持って取り組めている。

私も夫もそんなタイプの人間ではない。
特に私は幼少期はこんな明るいタイプの子供ではなかった。自信もなく、人見知りで引っ込み思案だった。

だから、もともと自己肯定感がそれほど高くない養育者が、自己肯定感の高い子を育てようとするのは、養育者だけでは限界があるとも思っていた。

娘が社交的になれたのは、ひとえに保育園の先生はもちろん、お友達やそのお友達のママのおかげである。もちろん私たち夫婦だって、娘に最大限の愛情を伝えているし、娘のもともと持っている力だってある。


けど、やっぱり娘の楽しそうな姿を見ると、母と子の一対一の関係だけでない、もっとダイナミックな人との関わりが子供の成長を伸ばしてくれるんだな、と感じる。


母と子の関係性ばかり警鐘のように伝えてくる情報や周囲の声もあるが、そういった情報に右往左往されながらも一生懸命育児をしているだけで、我が子に愛情を注げている証だと私は思う。

怖いのはその情報を見聞きして、自分の育児に自信が持てなくなったり、自分らしい育児ができなくなることである。

そして母ばかりが頑張るだけでは子供の成長に限界がある。
母や父には持ってないものを別の人たちから教わる方が子供にとっても良いと思う。

だから子供を小さいうちに保育園に預けるのはかわいそうなんて言葉、間に受けなくたっていい。

小さい頃から色んな人との関わりを持たせてあげる環境を作ることも親の立派な勤めでもあると思う。

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