自然サバイバルも秘書役も、お怪我なく
私はわりと小さい頃から、
山道代わりに上流河川の中の石を飛んで通行してたり、
斜めに倒れた木に登ってチェーンソーで枝を落としたり、とかいうのを、
必然で日常的にしていましたが、
骨を折ったり、大怪我をした事はありません。
山の家には囲炉裏があり、風呂も薪で、火を使うことも多かったのに、
大きなやけどもほとんど記憶がないです。
運動神経は良いと言い難いのですが、
やばそうなら足や手を引っ込める、
能力はある、と気が付きました。
動いていて、
踏んだ所がフワッとしたり、
なんか違う感触に手が当たったら、
すぐ引っ込めるのを常識としていたので、
地面や床に落ちているものを踏み潰す人に対し、
「なんで足を引っ込めないの?」と不思議に思っていました。
さて、仕事を始めてから、
2社で、まあまあの中堅企業の二世社長の秘書役をしました。
だいたい中小は人手が足りないので、
真面目にやってると、
本業以外になんかやらされるものです。
私は、子供が生まれるまでは、
日常ほぼ標準語の敬語だったので
秘書っぽかったんでしょう、
正直すごいポンコツなのに、
向かない事をさせられました。
どう考えても、野猿だし。
それでもなんとかしのげたのは、
やっぱり
「踏み抜かなかった」
に、尽きると思います。
なんか嫌な感じがする、
とか、
それはマズイ気がする、
とかあると、
サッと一旦引き、
何度も確認したり、
布石を置いたりして、
最悪は回避していました。
そして反対に、嫌な感じがする時以外は、
だいたい飛ばしてやってました。
間違えないようにするより、
間違う確率を、多少直してもトータルで手間が大幅に少ない所まで下げる方を選ぶ。
いわば、
たまに川に落ちても乾くんだから、
藪を歩くより、川の石を怪我のない範囲で飛んで行く方が、
疲れて山から降りられなかったり、マムシに噛まれるリスクを減らせる、とかの感覚に似ているのかと。
そうやって、
なんとかやばすぎない程度の労働時間で
やれてました。
社長って、
一般社員より社内では制御が少ない分、
ある意味、自然寄り、とでも言いましょうか、
こっちがきちんと真っ直ぐやってても、
なにが急に出てくるか分からないものなので、
なんか当たった時にサッと引けるように、体の芯をどこにも預けきらない感覚でおり、
そうしているうちに、
なんか体幹が鍛わった気がします。
踏み込む時も、
引けなくはならないように策をし、
退路は意識!です。
自分でもセコいようには思います。
大企業内の専属業務だと、
セコくなく居られたので、さすが大企業で、
それは本当に良いものです。
でも、色んな仕事が舞い込み、
色んな方向からなんか飛んでくるけど、
足場もたくさんあって、
逃げ道・抜け道も多い仕事フィールドは、
面倒だけれども、
なんかキライになれない感覚が、
私にはあります。
怪我のないようにやれるうちは、
あえて居たいフィールドです。