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2月26日(2013年) お金の威力

以前の投稿でも触れたが、生まれてこの方58年と9か月近く、日本以外の地を経験したことが無い。故に、この試合も現地参戦していないのであるが、0-3の敗戦。チャイナマネーに物を言わせ、著名な外国人監督や選手を引っ張ってきた「お金の威力」を見せつけられてしまった。

次のホームゲームのMDPで現地の様子を写真で見ることが出来たのだが、物々しい警備に目を奪われた。2007年の上海の写真では、そんな印象はかけらもなかったから、中国で何かが変わったのだろうか。上海と広州とでの違いであろうか。プレミアリーグの試合で、アウェー席の脇に緩衝地帯が無い代わりに警備員が階段に隙間なく立っている、という光景とも違う。何か物騒で、「物々しい」という言葉がピッタリ当てはまるようなスタジアムの様子だった。

この頃は欧州サッカーを見ていても、チャイナマネーの威力が見られた。広告看板に中国企業のものが多数並んでいた。ユニフォームの胸スポンサーにも漢字書体のチームが散見された。2000年代初頭にマンチェスター・シティに2人の中国人選手がいたが、その後は欧州で活躍する選手は見当たらない。代わりに中国スーパーリーグには、日本でもおなじみの外国人監督や選手の名前が幾つも並んでいた。一種の「バブル状態」であった。

バブルのけん引役でもあった広州恒大も、恒大集団の財政悪化によりいつしか広州FCに変わっていて、今年は2部リーグでの戦いになっているようだ。給与未払のチームの報道も聞こえてくる。コロナ対策もあったが、ACLに中国のチームはユースチームを送り込んできて、近年は見るも無残な結果に陥ってしまっている。浦和を3-0で破った2013年の広州恒大は、もはや幻だったのか。私個人的には、著名な監督や外国人選手、いかつい代表選手らをそろえた中国のチームと、ガチンコのACLを戦いたいと思っている。日韓のチームだけのACL東地区では興味が薄れる、というものである。

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