見出し画像

戦国武将たちと茶の湯:織田信長編

お抹茶ときたら千利休・・・・というのが一般的ですね。
でも、実は戦国時代、ある意味千利休よりもお茶に夢中になっていた人に誰もが知る戦国武将、織田信長がいます。

織田信長は勇猛果敢な性格がどうしても全面に出ますが、その政治はとても斬新で積極的に西洋文化を取り入れていきました。
その一方で豪商たちの間で当時流行していた茶道に着目し、自身も嗜むとともに政治にも利用していきました。

永禄11年から始まる名物狩りによって信長のもとに名器が続々と集まりました。信長が名物収集していることで各地の大名たちも信長に取り入る為に名物を献上していきます。これらの名器は一国一城並みの価値が付けられ、武功を挙げた家臣に下賜されたりしました。
信長が切っ掛けとなり、秀吉も茶の湯を嗜むようになり、後に武将の間に茶の湯が盛行することになります。

政治のためではありますが、信長は盛大な茶会をいくつも開催しています。
東福寺で、京都妙覚寺で、相国寺で、妙光寺で、安土城では数多く開催されました。

安土城には名物38種があったと言われていますが、これらの名器は現在所在不明のものが多くあります。
本能寺の変の前夜に安土城から本能寺に名物38種が運ばれ、そのままに信長と運命を共にしたようです。

参考
角川茶道大辞典 普及版
平成14年9月20日 初版
平成14年11月5日 再版 228p~229p


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?