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【italkiで1年間(50回)レッスン受けてみた】スロベニア語学習のあれこれ②

私は、スロベニア人夫・パンちゃんと付き合い始めてから、かれこれ数年、スロベニア語を勉強しようとしている。

「勉強している」ではなく、「勉強しようとしている」と書いたのは、頑張らねば!と一念発起をしてはやめ、また始めてはやめる、を繰り返しているからである。
数年勉強して、私のスロベニア語力はA2〜B1あたりをさまよっている。
(ちなみに英語のスピーキング力はそれ以下である・・・。)

そんな意志の弱い、語学に苦手意識のある私が、「italki」でオンラインレッスンを1年間(ちょうど50回)受けてみた感想を書いてみたい。

【✅italkiとは】

italkiとは、世界150以上の言語のオンラインレッスンを受けることができるサービスである。italkiのページから、教師を検索し、レッスンの予約をし、支払いも行うことができる(前払い制)。

外国語をオンラインで学べるサービスは他にもいろいろあると思うが、私がitalkiを選んだ理由はただ一つ、「スロベニア語のレッスンが受けられる」ことである。

スロベニア語は、スロベニア共和国の公用語で、言語人口およそ220万人。メジャーな言語ではないため、オンラインレッスンを提供しているサービスは限られる。
ありがたいことに、italkiにはスロベニア語の教師が数人登録しており、オンラインレッスンを提供していた。
そのため、私は、約1年前にitalkiに登録し、以後週に1回オンラインレッスンを受けてきた。

ちなみにレッスンの形態と値段は教師にもよるが、私が受けているのは、マンツーマン1回45分で、値段は$10程度である。

【✅italkiでレッスンを受けるまで】

と、このように書くと、私はitalkiを見つけた瞬間に嬉々として登録し、レッスンを開始したと思われるかもしれない。
否。私はitalkiに登録するまでに、約半年かかっている。「オンラインレッスンをうけるかどうか」の決心がつかず、ずっと登録ボタンを押せずにいたのである。私が半年、レッスンを受けるかどうか決められなかった理由は以下のとおり。

①夫がスロベニア人なのに、お金を払ってレッスンを受けるってどうなの?夫に教えてもらえばいいんじゃないの?お金もったいない・・・。
②英語もままならないのに、先生とコミュニケーションとれずに気まずい思いをしたくない。
③そもそも知らない人と1対1でレッスンなんて受けたくない。

人見知りでとにかく自信がない私にとって、「お金を払って、知らない人の、(媒介語が)英語のオンラインレッスンを受ける」ことには非常に高い壁がそびえたっていた。
「オンラインレッスンなんて受けないで、日本語のできる、気心の知れた夫のパンちゃんに教えてもらいたいよ・・・」という甘えの心があり、半年間ずっと登録しなかった 恥

それでも私がitalkiに登録したのは、「意志の弱い私だからこそ、第3者の介入がないとだめだ」と思ったからである。
夫はスロベニア人だが、日本語もめちゃめちゃできる。正直日本語の方が会話が弾むので、当時私は甘えてスロベニア語を使わなくなっていた。
そしてその結果、「パンちゃんの話すスロベニア語はわかるのに、マミ(義母)のスロベニア語はわからない」という謎現象が起きていた。

この状況を打破(?)するために、単純な私は
「パンちゃん以外の人(日本語の通じない人)とスロベニア語を話せば、もっと危機感をもって勉強するようになるんじゃ?」と考えた。

しかし、それでもすぐに決心がつかなかった私は、最終的に、「やめたくなったらぶっちすればいいや」という心の保険を持って、italkiに登録し、1回目のレッスンを受けたのである。

【✅1回目のレッスン】

italkiは、教師のプロフィールやレッスンの方針、自己紹介ビデオを閲覧することができる。
人見知りで自信のない私は、全教師のビデオを見て、以下のような人を選んだ。
(皆さんは、教授経験とか、趣味が合うとか、レッスン方針とかも見て選んでくださいね!)

①なるべく優しそうな人 →怒られたら心が折れるから。
②根気強く教えてくれそうな人 →呆れられたら心が折れるから。
③宿題を出してくれる人 →レッスン以外でも勉強する習慣をつけたかったから。

正直、①や②は印象の問題で、プロフィールやビデオだけではわかるとは思えないのだが、当時の私にとっては重要ポイントだった。
③は、レッスン方針の部分に記載されている場合が多い。

震える手で予約ボタンを押し、数日後に1回目のレッスンを受けた。

優しそうな、落ち着いた女性の先生。
まずは「日本のどこに住んでいるの?」「スロベニアには来たことがある?」「どうしてスロベニア語勉強しているの?」などの会話からスタートした。
この質問に、「え~っと・・・日本の〇〇県で・・。スロベニアは5年くらい前に行って・・・。夫がスロベニア人で・・・。」などしどろもどろに答えた。
(この質問、初対面ならほぼ100%聞くであろう。しかし、私はパンちゃん以外とスロベニア語を話さないので、これらの質問をされたことがなかった。)

そして、次に「これまでどうやってスロベニア語を勉強したの?」と聞かれた。
「え~っと。6年前に最初は3か月文法のレッスンを受けました。でもそれは英語でうけたので全然わかりませんでした。そのあとは・・・独学です。夫と少し話したり・・・夫は日本語ができるのでたくさんは話していません。」とこれまたしどろもどろに答える。

すると、先生は「すごい!一人で勉強していて、こんなに話せるの!素晴らしい!想像していたよりずっと上手だわ!文法の間違いはあるけど、これから一緒に勉強しましょうね!」となぜかめちゃめちゃ褒めてくれた。

明らかにお世辞であろうが、ここで思いっきり褒められたことにより、きなこは「この人優しい!怒られない!」と思い(ちょろい)、その後レッスンを続けることを決めた。

【✅その後のレッスン】

私が受けているレッスンは「General topic」という会話レッスンで、教材があるときもあれば、ないときもある。

大体、レッスン開始15分くらいは、最近の出来事をシェアする。
その後は、先生が用意した教材を一緒にやったり、ワールドカップなど大きな話題(?)があるときはそれについて詳しく話したりする。
その際は、会話の中に新しい単語や文法がたくさん出てくるので、それをノートにメモする。
レッスンの最後には、先生が宿題を送ってくれ、それを来週のレッスンまでに送り返し、添削してもらう。

これを1年間(50回)繰り返した。

先生はいつも穏やかで、間違えても、前に教えた単語を思い出せなかったりしても決して怒らない。賛否はあるかもしれないが、小心者の私には合っていたように思う。

【✅1年間レッスンを受けた感想】

さて、前置きがかなり長くなってしまったが、italkiで1年間レッスンを受けた感想を書いていきたい。
結論から言うと、「レッスンを受けてよかった!」

<よかった点>
①間違いを直してくれる
夫・パンちゃんと話しているときは、私が文法を間違えていても、意味が通じるなら、直されることはあまりなかった。(会話が中断されてしまうから)
でもitalkiの先生は、少しでも違うとすぐ、直してくれる。1回のレッスンに100回近く直されているんじゃないかという勢いで、直してくれる。
頭で理解している文法も、口に出すときに間違えることが多かった私。
直されることで、文法がより身についてきたと思う。

②語彙が増えた
パンちゃんと話すときは、語彙がわからなったから、日本語を使っていた。italkiのレッスンではそれはできない。
だから逐一「〇〇って何ていうの?」と質問し、その語彙をメモ。
先生が話してわからない単語があれば、それをメモ。
この1年間でメモした単語は1000語にのぼった。
もちろんそのすべての単語を覚えているわけではないが、1年前に比べて、確実に語彙が増えた。

③スロベニア語で話すことへの抵抗がなくなった
「まちがったらどうしよう」「伝わらなかったらどうしよう」
こういう気持ちがほぼ、なくなった。
今では相手の話が聞き取れなくても「ごめーん、聞き取れなかった」。
こっちの話がめちゃめちゃで伝わらなくても「えー、もう1回いうから、頑張って聞いてくれや」。くらいの軽い気持ちで、スロベニア語を使えるようになった。

④定期的に勉強することができた
「今日は気持ちが乗らないからやりたくない。」
といって、いつも勉強から逃げてしまう私。
italkiを始めてからは、疲れていようが、なんだろうが、週に1回はスロベニア語をやらなければならない。お金払っているので。笑
レッスンを用意してくれている先生のためにも続けなければ、という気持ちもあり、なんとか1年間続けることができた。

というわけで総じて良いことばかりだったのだが、
人によっては悪いと感じるかもしれないことも、正直に書いていこうと思う。

<気になる点>
①お金がかかる
1年間でかかったお金は$10×50回=$500(≒65,000円くらい?)
これを高いと思うかどうかは人それぞれだろうが、
無料アプリでいけるよ!独学できるよ!っていう人は高いなと思うのかもしれない。
(個人的には宿題の添削までしてくれて$10ならそんなに高くないと思った。)

②先生の当たり外れがある、かも
italkiは言語教師の資格がなくても誰でも登録ができるサービスなので、教師の質は保証されているとは言えないと思う。
まずはおためしレッスンを受けて、その先生に継続してお願いするかを検討したほうが良いと思う。

【✅まとめ】

今回は1年間(50回)italkiでオンラインレッスンを受けた感想を書いてみた。
私は総じて、受けてよかった、と思っている。
これからレッスンを受けるか検討している人の参考になれば幸いです。

【✅今日のスロベニアの1枚】

スロベニアには、数は少ないですが、日本食レストランがあります。
写真は、リュブリャナのレストランMARU。
日本人シェフが寿司を握ってくれます。

お読みいただきありがとうございました。

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