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ものぐさの憧れ①大野屋総本店さんの足袋

こんにちは、ものぐさ和裁師です^^

季節はすっかり盛夏と言ったところですが、この春にお伺いした足袋たび屋さんについての感動を伝えたくて遅ればせながら一筆書いていこうと思います。



◯大野屋総本店さん

この度お世話になったのは大野屋総本店おおのやそうほんてんさんです。

東京都中央区新富町に構えられているお店
思わず覗いてみたくなる佇まいです^^

東京へ足を運べる機会があれば行ってみたいと思っていたお店の一つで、店内を覗くと店主さんが快く笑顔でお迎えしてくださいました。

足袋のおあちらえまでできるお店は生まれて初めてでしたので、心臓バクバクで緊張しながらも足袋を購入してみたい意を伝えると親切に対応してくださいました。


◯ものぐさ、素足をみてもらう

裸足に緊張するものぐさと大野さん

まずは椅子に腰掛けて、履き物と足袋を脱ぐように促されると、ササっと足を触りつつ観察する大野さん。ここは職人さんを信頼しきって身を投じました(><)どうぞ宜しくお願いしまっす!

実はものぐさのコンプレックスの一つである【足首の太さ】を伝えると、足首はこはぜの調節で変えられるから大丈夫だとアドバイスもくださいました。

こはぜの文字も美しい

裸足になってから数分後、2種類の足袋で熟考されながら【梅 22.5 4枚こはぜ】の足袋をご用意していただけました。

「少し大きめを選びましたが、洗濯すると縮んで足に馴染むでしょう^^」

洗濯後の履き心地を考慮して足のむくみまで考えた足袋選びに、終始頷いて耳を傾けていました。

お店での滞在時間はほんの一瞬でしたが、江戸時代から250年続くという風格が足袋選びにも現れているようで、とても有り難く貴重な出会いでした。
突然の訪問にも関わらず親切に対応してくださいまして本当に有難う御座いました。


◯早速履いてみました!


家に帰って一週間後、早速購入した足袋を履いてみることに。

Instagramストーリーの画像しか残ってなかったのですが、新たに撮れれば再アップします

しっとりとした履き心地で、新品の状態でもゆるさなどを感じる事はありませんでした。

そして湿気を吸うのか、時間が経つ程に足に馴染なじんでくる感覚が普段履いている同サイズの足袋とは違う不思議な感動でした。


◯おまけ・洗濯後を比べてみました


洗濯し縮めば足に馴染むようになると仰った大野さん。実際にどれくらいちぢむものなのか?ふと気になってしまったので簡単に比べてみることに。(突然で身勝手な比較をお許しくださいませ)

———サイズは22.5㎝なので、縮んでも5㎜程度かなと予想。

シワ一つ無い新品の大野足袋

二足購入した内の一足分は新品のまま大切に保管していたのでそのまま比較することに↓↓

新品の状態の物を下側に、洗濯後シワ伸ばしを行なっていない状態の足袋を上側に、つま先側をそろえて重ねた図です。

なんという事でしょう…
たった22.5㎝のサイズの足袋が1㎝も長さが縮んでいるのです(´⊙ω⊙`)!

幅の違いはそこまで感じませんでしたが、長さが明らかに違うのです。
つま先側というよりかかと側が多く縮んでいるように見受けられるのでこれこそ足を細く小さく綺麗に魅せるための努力・新富しんとみ型と呼ばれる所以なのかと1人感じています。(全て個人の感想です(^_^;))

左が新品・右が洗濯後

そして最も感動したことは洗濯により履き心地が素晴らしく向上したという事実です⭕️

—— 足袋に抱きしめられている。
こんな感情を足元に感じたことはありますか?

キュッと土踏まずを包んで馴染み、抱擁ほうよう感さえある感覚を生まれて初めて感じました。
今まで履いていた足袋と比べるのは大変恐縮なのですが、同じ22.5㎝の足袋でもこれ程までに違うとは!!感動の連続です。

不安の足首も丁度着用可能な状態で、大野さんの流石さすがの見立てに狂いはなかったということに改めて職人魂を感じました。

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⚠️こちらの比較は決して意地悪く行っているものではなく、一期一会いちごいちえを大切にしたいために二足分購入させていただけていたことで偶然に叶った比較なのでした。シワ伸ばしを行わなかったのもズボラが故です。はい、気をつけます🙇🏻‍♀️

シワの少ないように畳まれ紙ラベルで優しく封入されている様子にも足袋への愛情を感じました

◯まとめ🍓大野屋総本店さんをおすすめしたい3つの理由

一日履いた大野足袋の様子
足に沿ってシワが少なくて美しいです

ものぐさの独断と偏見でオススメポイント3点を紹介してこの度の締めくくりとなります。
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🍓①初めましてでも親切に対応してくださいます!

流石に緊張はしましたが田舎者のものぐさでも親身に対応してくださる心遣いに胸がいっぱいです。

🍓②どこに行っても恥ずかしくない本気足袋!
誰も率先しては出来ない素足を手に取って選んでくださった足袋はしっかりと足に馴染み、しかも綺麗に見えるという合わせ技!文句無しの一張羅となりました。

🍓③東京駅から近い
東京という場所の力なのか?駅からこれだけの距離でこんな老舗に出会えるの??始終感動の嵐でした。大野屋さんへも新幹線を降りて東京駅から短時間で訪問する事ができます⭕️

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以上大きくまとめて3点のポイントを勝手ながらオススメさせていただきました。

大野屋総本店さん、この足袋は突然の訪問に親切に対応してくださいまして誠に有難う御座いました。

次回はお誂えにも挑戦したいと思います。

以上、ものぐさ和裁師でした🪡



↑こっそり“度”を“足袋”に換えてみました(*^^*)

ものぐさ和裁師は着物と和裁の振興に貢献したいと考えています。美しい着物を未来に残していくためにサポートをどうぞよろしくお願いいたします。