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何もない

死は 一瞬なのか
それとも 永遠なのか

沈黙だけが
冷たい風を張りつめていた

光は闇に 呑み込まれ
静寂の波に さらわれた

生は 死の裏側にあるのか
それとも 幻なのか

盲者は わたしの手をひき
暗い洞穴に 連れて行った

わたしは 恐怖と戦慄に
襲われた

死は もうすぐそばにあった
わたしは 恐る恐る 手を伸ばした
でも 届かなかった

生が わたしを つかまえて
離さなかった

生きよ
生きよ

と見知らぬ老人の
無音の声が 聴こえた

たいいりょう

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