不安ってなんなんだろう?

不安に囚われ、悩み、悲しみ、何も動くことができなくなってしまった。少なくない人がそのような経験をしたことがあるのではないか。そもそも、どうして人は不安になるのだろう。不安そのものがよくわからない存在だけれども、不安とうまく付き合っていくために、雑談として少し記したい。

 僕が思うのは、不安は未来のことにしか抱かないという特性がある。過去や現在に不安はない。ここで、過去についてはわかるけど、現在について不安はある、と言われるかもしれない。しかし、現在に対して抱くそれは、不安ではなく恐怖や不満という方が適切ではないだろうか。

 さて、不安が未来のことについての話なのであれば、本来、不安とは全く不必要なものだ。未来のことは誰にもわからないので、そこに感情を乗っける意味がない。けれども、人は不安を抱き、囚われる。とすれば、不安の正体の一特性とはつまり、未来の問題を今の感情として受け取ってしまう、すり替えの結果ということができるのではないだろうか。

 不安はすり替えである。しかも二重の。そもそも未来と現在は別のものであるし、未来の問題と現在の感情も一致していない(問題と感情は別物であるため)。

 これで、なんとなく不安につきまとう神秘性の皮がはがれてきたように思われる。次のステップは、「じゃあどのように不安とともに(あるいは不安を忘れて?)生きていくか」を模索することであろう。が、僕にはこれに答えられるだけの知性も経験もない。まだまだ悩み、苦しみながらも、この問いに答えられるように探っていきたい。

 ヒントとしては、今回は時間軸の観点から不安を観たので、その延長線で考えることができるかもしれない。過去や現在に着目し、不安との付き合い方を考察できるだろうか。また、不安を抱きつつも上手く乗り越している人に聞いてみる、そういう人の本を読んでみるなどもいいだろう。不安に囚われて動けなくなるタイプと、ばねにできるタイプのうち、後者に学びを見出すことができるかもしれない。

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