本日の相場状況と新規ポジションに向けての考察

本日の日経平均は上昇し、直近のレジスタンスを突破して28000円の大台を試す動きとなっている。日経平均がこの動きを維持すれば、3月限オプションはSQを迎えたときにゼロとなる。損益は数万円残るくらいか。一昨年の5月はSQ週に3日で2000円の日経平均の下落があったので、安易に予想はできない。3月限オプションについてはこのままSQまで放置となる。やることはあまりない。

4月限ポジションをボチボチ建てている。本日どうするか。現在の保有ポジションのもっとも内側は25500円のプット1枚買いと24625円のプット2枚売りである。本日の日経平均の上昇に併せてもう少し内側のプット買いを考えると26000円の買いとなる。現在13:11時点で120円(板は120円と125円が対向している)。25125円のプットが56円、25250円のプットは62円である。26000円プット買いを120円でできたとして、25125円のプットは少し安く、25250円のプットは少し高い。25125円のプットを2枚売ると、支払いが1万円近く発生する。こういうロスが10回で10万円の損失なので避けたい。25250円のプットを売るか?これも危ない。現在のボラティリティは極めて小さく独自の指標である価格比は750円である。(価格比はプットの価格比が2倍となる権利行使価格同士の差である)26000円の買いと25250円の売りは価格比750円と一致したところである。しかし、750円は小さい。12月から統計を取っているがこの期間ではもっとも小さい(つまりボラティリティが小さい)平均で7.0、最大で8.3である。ボラティリティが急上昇した場合は8.5までも考えられるということだ。仮に26000円のプットを120円で買い25250円のプットを61円で2枚売ったとしよう。(多分62円では売れないだろう)この組み合わせでは波乱なく4月SQを迎えると手数料を考えなければ2000円の利益。しかし、明日、日経平均が仮に27000円まで急落してボラティリティが価格比8.5まで拡大したとしてプットの価格はどうなるか?4月限日経平均先物ミニが3月限に対して250円程度安い。なので、明日日経平均が27000円まで下落すれば4月限日経平均先物ミニは26750円まで下落する。今アットザマネーのオプション価格は560円くらい。(計算は省略する)明日日経平均が27000円まで下落すればアットザマネーのオプション価格は650円とか700円まで上昇する。26000円のプットはそのとき700*0.5^(6/8.5)=430円、25250円のプットは700*0.5^(12/8.5)=265円。

〇26000円のプットは120円→430円。31万円の含み益。

〇25250円のプットは61円→265円。2枚で48万円の含み損。

◎合計17万円の含み損

危ない!!

ちなみに26000円のプット買いと25125円のプット2枚売りの組み合わせでは含み損は11~12万円。

明日日経平均が27000円まで急落してボラティリティが急上昇するというような極端な仮定なので実現はしないだろう。多分27000円まで下落しても直近のレンジの下限なのでボラティリティはそうは急上昇しないだろう。しかし、連続して26500円まで下落すると可能性はある。だから、今日の時点で26000円の買いの組み合わせはやりにくい。ボラティリティが極端に小さいときには新規ポジションは相当慎重に考える必要がある。もちろんこれまでにすでに建てたポジションとの兼ね合いにもよる。またあまりにも極端で非現実的な仮定を根拠にしているとオプションは何もできないことにもなるので、ほどほどにすることも必要だ。

以上の理由から今日の新規はお休みにしよう。

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