町内会奮戦記! 面倒が招く崩壊への道

会員減少の問題を抱える町内会は多く存在することでしょう。
長年役員を務めたことでわかったことは、改革しようとする人が多いことです。
一生懸命な人がいる
他の町内会では予算不足のために、今まで提供していた品物を廃止するとか、ホームページの開設など一生懸命活動しています。
いるがための問題が発生
私の町内会も同様ですが、この役員たちが突っ走ってしまう点が問題になります。
『自分の考えが正しい』と時間がないことを理由に検討を省いて行動に移すのです。
デメリットも発生することをわかって行動するなら良いのですが、簡単に思いつく程度のデメリットしか想定しておらず、データなどをもとに分析できる基本情報が示されることはありません。
社会人が終わろうとしている、あるいは終わっている人たちの考えとはとても思えない行動なのです。
予算から縮小したい気持ちは理解しますが、役員会で同意を得る程度であり、会員の同意を得る活動は行っていないケースが多いようです。
ニュートラルな考え
この1年、会議では『会員がどう思うのか?』ということを発言してきました。その上で決まったことならば皆さんに従うという考えです。
しかし、何度繰り返しても『会員のため』にはならなかったのです。
先に公開した『会費の会則改定』でも、退会者は出るかもしれない程度で、検討する土俵にのせることは拒まれています。
デメリットは起きる
問題は一人が退会した場合の影響力なのです。
集金当番は輪番で担当しますが、この当番さえ拒む人がいますが、この人が退会する分にはほとんど影響は起きないでしょう。というより、町内会に関心がないので退会しないでしょう。
しかし、我慢して当番を担当している人は別です。
場合によっては当番でなく、一人で長年担当している人もおり、何かのきっかけで退会したら次のなり手がいないのです。
当番を頼むものなら、『これを機に私も!』になりかねませんので連鎖退会を招かないように、きちっと説明して納得してもらう必要があるのですが、『自我が強い人が多い』ですね。
ホームページにも疑問を持ちます。
町内会のホームページを誰が閲覧するのでしょうか?
そこに多くの情報があったとしても見に行きますか?閲覧させる方法は時代錯誤に思えてなりません。
どうしてもということであれば掲載内容は『議事録』と『会計報告』ですが、これも発信力の劣るホームページでは経費の無駄使いとなりそうです。
町内会の存在理由
話をもとに戻しましょう。
会員の町内会を考える必要があるのは、『会員のためになっているのか』が重要なことだと考えています。
極端ですが、自分の考えなどどうでもよいと思っています。
基本情報の提示
役員をしていると理想を皆さん持つことでしょう。
理想から物事を決めるのであれば、参加した人が考えるために必要な情報を提供しなくてはなりません。そして考える時間もです。
この情報を集めるだけで、提案者はかなり深い考えを持つことになるでしょうし、デメリットにも気が付くことでしょう。
もちろん会員のためになっているのかという問いにも、自答することになるでしょう。
このことからホームページでは力不足が感じられ、会員に伝える手段が必要になってくるのです。
これは不動産販売と同様で、ホームページは会社の案内であり、報告を収納する場所と考えます。
すると、情報発信する方法はこれではなく、サイトや紙面を使用することになりますが、町内会は違う方法を選択することになるでしょう。
経費の負担を抑えて、多くの会員に伝わる方法を考えればよいのです。
伝える力
そろそろ本題ですが。
それには『伝える』ことを考えなくてはなりません。
伝える相手の多くは町内会に興味がない人たちです。
面倒がコミュニケーション不足を招く
みなさんが初めて役員になった時の困りごとに、『誰なのかわからない?』はありせんでしたか?
町内会に限らず初めての場では人の名前がわからず、多数を覚えなくてはならないのに、ケアがされていないケースがあります。
総務の時代に、会議のテーブル配置を円に近い配置にして、名前がわかるようにテーブルに置きましたが、退任後は執行部に対し向く配置に戻されてしまいました。そのため今では名前も知らないし、発言者の顔も背にあり、表情を伺う機会はありません。
先回の会議では、同列に座る執行部の役員がジェスチャーで反対表明をしていたのですが、発言する執行部役員が賛同を得ていたなどと、状況を確認できていない事案が発生しました。
このような初歩的なことがおきるのは『面倒』が原因です。
これではとても会員のための町内会などになるはずもありません。
もっとも、する気もなさそうですが・・・、
これには、だれも役員のなり手がいないので『やってやっている感』が強いことが感じられ、この気持ちが面倒なことは省くようになるようです。
まんねりなのに計画しない
町内会の活動は恒例行事がほとんどです。
そのため、年間計画をしっかり立てれば長年使うことができますが、開催日しかない計画表が大半ではないでしょうか?
年間計画とは『準備期間』は企画や人員募集などがあり、会費を使う場合は予算を知らせる必要があります。そして開催後は収支の報告のほか、開催結果を検討して報告しなければなりません。
お知らせと報告、そして原因究明
イベント開催後は、ただ喜ばれていたとかポジティブな結果に落ちつけず、できればアンケートを集計して来期の発展になるようにする必要があります。
イベントを行わない部門では、担当する業務で改善できなかった問題の原因究明を行いましょう。
原因究明をせずに同じ役員が長年勤めるとなにも改善できず、解決できない部門になりかねませんし、このような部門に多いのが自己満足なのです。
手を付けなくてはならない多くの改善案はありますが、まずは、会員のためを考える組織にすることが先決です。
これを身につけるには言い続けた結果からも、1年では難しいかもしれませんので『改善策』はその後となるでしょう。
 
 

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