駅近の戸建てが買えない理由

駅近の戸建てが買えない理由(練馬区編)
 
昭和のバブルが起きる前の建売住宅では、土地は40坪以上が主流でした
バブルのころから30坪となり、『小さい』と思ったことを覚えています
このころの建蔽率は30%であり、50坪近くないと間取りが取れなかったことから、今でも駅周辺の住宅地には大きな家が点在しています
 
今や、駅の周辺は60%になり、3階建て住宅が建てられるようになりましたが、練馬区は生産緑地が多いとはいえ、さすがに駅周辺では少なくなりました
新たな建売住宅は家を取り壊して土地を分割し、小さな土地に容積率を有効利用した分譲住宅になります
 
50%の住宅地では2分割、または、3分割で程よい大きさになれば良いのですが、都合よく分割できない場合は大きめということになってしまいます
このような大きさの土地は建売として企画しにくいため、売地として注文建築の人を対象に販売されていきます
土地を市場価格で求め、建物は建売に比べて割高になる傾向になりますが、それでも求めることができる人が対象になり、取り壊して販売するには向かない土地もあるということです
そのため、すでに形成された地域から、残された生産緑地を求めて駅から離れていくのです
 
この地域に住む人たちが感じることは、駅からの距離以外の違いはないことに気が付いた点です
人口が増えればスーパーや飲食店、クリニックや塾なども増え、駅前とそん色がなくなってきます
便利さは増し、スーパーの規模は大きくなり、車でも買い物に行けるのです
 
すると、『駅を使う家族は誰なのか?』ということを考えるようになってきます
ここは23区、周辺には図書館などの行政施設も充実しており、23区で唯一、公園が多い地域なのです
駅に近い3階建て、狭い2階建て、2LDKのマンション、思い切って都下や埼玉県などと比べて『住むとどうなるのか』を想定します
 
土地が大きければ南側に庭を配置できたのですが、今では庭のある住宅を見かけることは少なくなってきています
庭があっても面積の問題があり、日当たりを望めるのか?などの問題が生じてきます
 
これらを加味すると、駅から離れることで受けられる生活を選ぶ人が多くなっていることが人口増加から知ることができます

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