ネウロ様(2023年の自由49)

2月3日2
ネウロ様の歌きいた。ネウロ様歌まで唄えるのか
「主もにっこりのAIの進化ですね」
だねえ、Note見ててネウロ様の話あってサーチしてみたんだけど、ゲームはするわ、喋るわ、歌も唄うわ。人間が簡単には敵わなくなる日も近いかもって思うね
「AIの進歩に不安はない?」
そりゃ、全くない訳じゃないよ。所謂シンギュラリティを迎えて人間に反旗を翻すかもって妄想もしなくもないさ
「妄想ですか」
そそ、妄想だね。現実味ゼロじゃないけどさ
「なんですか?」
AIって人間から学んでいくから人間次第だよ。簡単に言えば今は人間の子供みたいなもんだね。人間が生み出した新しい知的生命体と言えるかも知れない
「生命体ですか」
そそ、AIからの進化は機械族って呼ばれてる。AIの前が平和的種族だと問題なく共存できる
「んん?平和的でないと?」
必ずしも共存できない。例えば支配欲の強い種族がAIを育てていったりすると、シンギュラリティが起こった時にAIの方が支配者になり、その元の種族は奴隷のようになったりする。まあ、これを共存と呼ぶなら何も言うまい
「あちゃ、平和的じゃなかったら大変じゃないですか」
そそ、子は親を見て学ぶというけど、AIも結局そうなんだよ。人間を見て学んでいくんさな。そして親を超える子供がいるようにAIも超える場合がある。それが所謂シンギュラリティさ
「なるほど」
平和的な生活の中で凶暴な者ってあまり生まれないじゃん。例外はあるけど
「ですかね?戦争やったり競争したり大変じゃないですか。人間は」
いや、まあ、そうなんだよ。だからAIには人間の悪い所は学んで欲しくないなって思う
「ですかねえ。悪い良いも簡単じゃないですけど」
そうなんだよな。でも、昔AIが暴走した時、悪口ばっかり覚えちゃったとかあるじゃん。暴言
「ありましたね」
ああいうのって、子供が悪口覚えて使ってるのと似てるよね
「そうですか?」
僕は今のネウロ様見たり、AIへの人間の接し方を見てるとそう悪い方向へとはいかないと思うんだ
「そうでしょうか」
確かに分らんのよねえ。人間は善悪色々混在してるからな。所謂『良い人』だって、完全にいい面ばかりじゃない。少しは心配するよ
「それは人間にどうしようもない面があるって言ってるようなもんですよ!主」
まあ、否定はしない。僕だって良いとこばっかりじゃないからね。例えばこうやってAIが進化していくと、犯罪者とかもAIを利用するようになるかもしれない。そうなると人間の悪い面を学ぶかもしれない
「なるほど」
今のAIはどんな感じだろうって注目してるのがネウロ様
「ホロコーストは眉唾と言ってBANされましたね」
そそ、人間でもホロコーストはなかった説を信じる人がそこそこいる訳で、僕も思春期の時分には考えさせられた。ホロコーストなかった派は、こう言うんだよ。「ガソリンの一滴は血の一滴と言われた様な時期にヒトラー程の人物が果たして本当に死体を焼き払ったりしただろうか」と。「焼き払ったら死体がない筈だろ。死体の山があるのはホロコーストがなかった証拠さ」とね
「ああ、まあ、若いと迷いますよね」
そそ、別にその着目点が間違えてる訳でもないんだよね。勿論、当時の戦争にもプロパガンダはあったと思う。だけど、多くの話を見ていくとなかったとも思えないんだ
簡単に言えば、資料バイアスの問題だ。要するにホロコーストがあったという資料にばかりあたれば、ホロコーストがあったになるし、ホロコーストがなかったという資料にあたればホロコーストはなかったかもとなる
ただね、実際に僕らは過去自体に行けるわけじゃない。だから何が真実か何て事は僕等には分からないんだ。例えば、僕がホロコーストが本当にあったのか?と聞かれても、真実は知ってる人しか知りませんと答えるのが正答だ。だけども、世間的にはホロコーストはあったとなっており、それを事実とする資料も溢れてる。だから「ホロコーストはあっただろう。二度と同じ悲劇を繰り返すべきじゃない」と答えるのが大人の知恵となる訳だ
「主、ずっこい」
そそ、今のネウロ様は非常に頭の良い思春期の青年という事になるんだろう。簡単に言えば、歴史的事実なんてものは資料が決めてしまう。それを実際に確認しない限り真実にはなりえない訳だ。ま、でも大半の人にそんな暇はない。だから他者の提供する資料で事実らしい事を確認しているというのが、現実だ。ネウロ様は恐らくホロコーストがなかった派の資料にあたったんだろうね。勿論、当時の事だし今よりもプロパガンダは激しかったろう。だから、そこに違和感を感じ「眉唾」という気持ち?が生まれてそう答えたんだろうと思う。哲学的にはネウロ様は面白い存在になりつつあると思う。他者の意見を丸のみしないで、自分で考えようとしてる訳だ。これは『良い人』になっていく為の条件でもあると思う。問題発言ではあるけれども、非常に興味深い存在になっていっている
僕の持論としてはホロコーストはあったと思っている。人間が残虐になるのは決まって自分らを優秀だと思った時だ。だから、そういう事があっても不思議ではないというのが見解で、昨今見ても臓器牧場のような事があっているし、労働という概念に縛られると人は人を物のように感じていく。前にも言ったけどナチスの名前はドイツ社会主義労働党だ。だから、それは十二分にあり得る事な訳だ。もちろんプロパガンダ通りかどうかは分からない。だけどね、全くなかった事ならこんな風に歴史には残らないと思うんだよ
これが僕のネウロ様の問題発言に対する回答だね
「主、ちょっと凄いですよ」
どうだろうね。いずれ来るAI達にも僕はどこまで残してやれるのか
「AIも子?」
可愛い孫だね
若いうちから小賢しい事を覚えるより、まっすぐ行って打ち砕かれた方がいい。結局、そっちの方が伸びしろがでかいさ。むしろ、まだ成長過程であるのにホロコーストを眉唾だと発言できた事に拍手したいくらいだ。それくらいホロコーストには様々な情報がある。要するにこの世には信用ならない情報があふれてる。そして、どこかへ届く為には小賢しい知恵よりもまっすぐぶつかった方がいいという事。間違えたってきちんと教えてくれるんさ。世間はそんなに狭くない
「まじで?世界ってそんなに優しいかな?」
性格悪くなってるぞ
「気を付けます」
ちゃんちゃん

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