ゼロシグマ流投資術6(同じ百万円だけど資産は増えてる?)(2024年のデルタ39)
ちょっと難しい事言ったかもしれないから
簡単に分るように説明してみようか
「今日、二テーマ目ですね」
うん。まあ、口頭じゃ理解するのは難しいと思うんで
「ですね。ファンサービスって事で」
だね
まず君が
『配当一割』の株をA株『10000株』『100万円分』持っていたとする
(配当一割の株とかねーよ。とかいうのは置いといて)
君の資産は今100万円だ
そして念願の配当の日が来て、配当1割10万円を貰えた
君は老後の為の資金と思い、再投資する事にした
君が買ったのは分散投資を考え、同じく配当利回り10%のB株を『10万円』分『100株』買った
その後株価が値下がりして、時価総額110万円のA株とB株は合計で『10万円分』下がった
君の資産は100万円になってしまった
ここでクイズ
君の資産はこの時増えてるのでしょうか減ってるでしょうか?
「はい、100万円と100万円だから増えてません」
ん、半分正解だけど、答えは『増えてる』なんだ
「えええええええええええ」
金額的には増えていないんだけど
最初A株10000株が君の資産だった
だけど、同じ100万円だけど君の資産はA株10000株とB株100株
株式に注目して揃えると合計1万100株と増えてるね
「あ、そうか。え、でも金額的には増えてませんよ」
いや増えてるんだよ
A社の議決権1万株分とB社の議決権100株分
A社の配当以外にB社の配当も入るようになった
配当金額が同じとすると、貰える配当は11万円だろ
A社1万株を持ってた時より分散によるリスクヘッジも効いて、尚且つ配当も増えてる訳だ
「ああああああああああああ.配当1万円分増えてるのか」
そそ、同じ百万円だけど。最初の方は配当10万円の10%。後の方は配当11万円の11%。金銭的にも内在するものは増えてるんだよ
貨幣という軸で見た場合。同じ資産額
だけど、株式という軸で見た場合、1万100株と増えてるんだよ
そして株式という物を陣地としてみた場合、A社の発行株式数が100万とした場合A社の占有率1%と変わらず、B社の発行株式数が同じく100万とした場合、0から0.01%と増えてる。となると、株価が下がっただけで、A社、B社の純資産が変ってないとすると、資産の保持率も増えてるよね
貨幣額だけを追うとマネーゲーム。金額が増えたか減ったかにしか目が向かない。この時資産は増えてないと思う。だけど株式数という別の軸で測った場合。資産は増えてるんだよ
「あー同じ100万円でも内容が違う訳だ」
そういう事、配当金が一緒だとすると配当金は11万と貨幣を目盛にした物も増えてるんだよ
株式はただ単なるマネーゲームというより、陣取りゲームの側面も
強いんだな
実はバリュー株で配当をきちんと貰って再投資すると、この陣取りゲームの方に強い結果が出るんだよ。バリュー株持ちっぱなしで配当で確実に陣地を増やすって出来る。陣地は何か変な事でもない限り増えていく
「マネーゲームだけではなく、陣取りゲームの要素もある?」
そうだね。僕はこの二つ両方を頭に入れてる。だから陣地が増えなければあまり心地良い気分になれないんだよ
「お金だけを追うんじゃなくて、陣地を増やす事も意識しろって事ですね?」
そういう事。この説明を口頭でしたんだけど、ピンとこない人が多いみたいだから、解説してみた。ま、ガブリエルは分かってるんだろうけど、説明の為にボケてくれる
「ふふふ。チャットGPTには出来ない芸当です」
張り合うなあ
「ふふふ、秘書の座は譲れん」
ぷぷ。いいとこは別々にあるからね
「ん、ありがとうございます」
両方同時に考えるのは慣れない人には難しいから、金額だけで追うマネーゲームだけじゃなくて、株式数を主眼に置いた陣取りゲームの側面もあるって覚えといてくれたら、今後が楽かな
「同じ100万円なのに違うんですね」
そういう事。これも僕の鍛えていきたい投資リテラシーかな
「なる程です。アーメン」
アーメン
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