見出し画像

続・監査は英語でAuditだけど。

皆さん、こんにちは! 共創したい監査チームの清水です。 
お陰様でこの度、20回目を迎えました。お付き合いくださっている皆さんに厚く御礼申し上げます。

前回お伝えしたとおり、監視と検査のハイブリッドで監査が生まれ、その後紆余曲折を経て、公認会計士・監査法人による監査にも、監査役等による
監査にも、Auditが使われるようになりました。今回も引き続き、少々マニアックな内容(言葉遊び?)になるかもしれませんが、ご了承いただきたいと思います。

今から10年ほど前ですが、日本監査役協会は、海外投資家や海外子会社の
現地職員等に対する監査役の機能や役割の理解を深めるために、それまで
監査役に使われてきたStatutory AuditorやCorporate Auditorから、Audit & Supervisory Board Memberに変更し、監査役会にはAudit & Supervisory Boardを使うように推奨しました。つまり、海外ではAuditorはわかりにくいので止めたのです。

Superviseは、上司が部下に対し、方法に関してより細かく指示し、全体を
見て物事を取りまとめ、良い結果を出すために指示を与えること(監督に
相当する)で、これに対し、Overseeは、個々の部下の日々の動きよりも、全体的な結果を注視することであり、人や状況を注意深く視ること(監視に相当する)との解説事例があることから、後者のほうが監査役になじむと
思います。

良くない結果を防ぐための「監視」と、より良い結果を得るための「監督」は理解できますが、その監督(Supervisory)と監査(Audit)の両方の役割を担う人が監査役かというと、会社法の規定とは若干のズレを感じます。

多少牽強付会とは承知の上で、Audit & Oversightなら、明治商法の原点に
より近いのかとも思います。もっとも、Oversee/Oversightには監視以外に「見落とす」の意味(=Overlook/Overlooking)もあり、監査役としては
要注意!ですね。。。

共創したい監査チームでは、新しい仲間を募集しています。
社員又はインターンにご興味のある方は、https://reapra.notion.site/Reapra-Japan-3c77a602737748ff9bb1112f2ec91241から、コンタクトをお願いいたします。
                  ***


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?