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検査結果が出ないのは何故なの?

今後の治療の為に、遺伝子検査をした

母と歳の離れた叔母は若い時に卵巣癌で亡くなり、母も私と同じ「卵巣癌の疑い」で全摘手術をしたが、幸い母は良性だった。しかし、母の手術の1年後に私が手術をすることになった。そして、叔母と同じ「卵巣癌」だった。

これは遺伝性のものだろうか!?そんなことを思い始めた時に医師より遺伝子検査の説明があった。私の今後の治療方針を決めることに役立つ、という。

医師は、遺伝性のものならひ孫やあるいは玄孫くらいの時代になると結婚などの差別に繋がるかもしれないという懸念がある、と個人的な意見だがと前置きしながら遺伝子検査について説明してくれた。しかし、予め遺伝性のものだと知っていれば、娘の癌予防に役立つのかもしれない。娘には私のようになって欲しくない、という気持ちから検査に同意した。

遺伝子検査といっても先の手術で取り除いたものを検体にする為、私は何もすることは無かった。

それから何ヶ月後だっただろうか、遺伝子検査の結果について医師から説明があった

待ち望んでいた遺伝子検査の結果は、出なかった。

私は、結果自体が出ないという事実に戸惑っていた。

医師から結果説明を受けた後「よろしいですか?」かと聞かれ、咄嗟に「はい。」と返事をした。結果が出なかったことと、今後の治療方針は今後の血液検査やCT検査などによって決めていくことについては「はい。」なのだが、検査費は?の疑問については、よろしくなかった。

結果は出なくても検査はしたから6万を超す検査費は戻らないよね?と考え込みながら診察室を出た。

直ぐに口から出た言葉は大概的外れなことが多く、後で酷く反省することになるので、私は医師から説明を受けても直ぐに聞き返さないことが多かった。その時も同じだった。

診察後、診察室を出たところで待っていた

こうやって待っていると、看護師さんが診察室から出て来て、次回の診察について教えてくれる。これは毎回繰り返されることで、今回も看護師さんを待っていた。

少し待つと看護師さんが私のところに来た。

その看護師さんに、「遺伝子検査の結果が出なくても返金ってないですか!?」と確認した。

医師の話を聞いてから少しだけ頭の整理がついたので看護師さんに聞いてみた。看護師さんからしてみたら、「医師に聞いてください。」と言いたいところだろう。

優しそうなその看護師さんは、「検査はしたので戻らないと思います。それから、限度額認定書を持っていますか?毎回受付で見せるようにしないと間違えられることがあるから気をつけて。」などと教えてくれた。

こちらの必死さが伝わったのか、親身になってくれた。

結果が出ないのは仕方が無いことだけど、入院2回に手術1回、度重なる検査(紹介前の病院も含めて)と抗がん剤の治療費を支払ってきた。結果が出ない検査料は痛手だった。

何故、検査結果が出なかったのか、「検査結果が出ない」で調べても分からなかった。

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