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まさか私が?!(1)

体型の変化


何だかお腹がぽっこり出てきた。スカートがきついけれど、おばちゃんだから仕方がない、と思っていた。

その頃、体調を崩すことが多かった。発熱、嘔吐、下痢、咽喉痛、筋肉痛などの症状があり、かかりつけ医に診てもらうことが続いていた。

てっきりコロナに罹ったものだと思っていた。
しかし、コロナの検査は陰性で、念の為と血液検査もした。

色々と検査をした後、ウィルス性胃腸炎と診断された。

私は何となく嫌な予感がした。

持病

私には2つの持病があり、定期的に総合病院の循環器科と婦人科に通院していた。

そこで、定期検診の時に循環器科の医師にも、このところの体調不良について話をした。

循環器科の医師からは、全く相手にされなかった。
「人間って不思議だよね。生きていれば大丈夫。あっはっは。」と、関西弁で明るく話された。
少し驚いたが、内心ほっとした。
なあんだ。
私は考え過ぎなんだ、と思った。

心配して損した、と軽い足取りでもう1つ定期検診を受けている婦人科に行った。
同じ病院の為、直ぐに婦人科の受付に着いた。

名前を呼ばれると病室のドアを開けながら婦人科の医師に「こんにちは!」と元気良く挨拶をした。

寡黙な感じがするが、必要なことを的確に言ってくれる女医さんで、私はこの医師が診てくれる日を選んで長年通院していた。

そして「最近、体調が悪い日が度々あったけれど、コロナは陰性でした。循環器科の医師に話したら、人間って不思議だよね。生きていれば大丈夫!って言われました。」と、笑いながら話した。

婦人科の医師も、循環器科の医師のように一緒に笑ってくれると思っていた。

しかし、婦人科の医師は返事に困った様な表情をして「子宮体がんの検査はいつしましたか?」と言いながらカルテを見た。

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