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クロワッサン症候群と考えるリスク

皆様、クロワッサン症候群という物をご存知でしょうか?
1988年に刊行された松原惇子氏による書籍のタイトルです。学生の時、中古本屋でタイトルが何となく気になって手にとって読んでみると、まぁ面白くサクッと読破してしまいました。

女性誌の「クロワッサン」に振り回された女性達の症候群です。雑誌の批判ではなく当時の社会情勢を理解できる良書だと思います。

独身女性、キャリアウーマン、シングルマザーを新しい時代の女性の在り方として、おしゃれに表現しており、当時はそう言った生活に憧れをいだく専業主婦や既婚者も多かったそうです。
そう言ったライフスタイルの賛美の結果、人々は幸せになったのか?と疑問を投げかける内容となっております。

その後、クロワッサンは梯子を外す結果になります。シングル、独身ライフには触れなくなって行く訳です。書店で同誌を見かけると、たまに立ち読みするのですな現代においては当たり障りない内容になっていると感じます。

ここで、女性のライフスタイルの是非に言及するつもりはありません。

問題は自分の触れている情報に、どれだけ人生をかけられるのか?ということです。

特に雑誌やSNSなどのインスタントに摂取できる情報は非常に注意が必要です。

対策として
・同じ分野の本を数冊読む
  本は出版までに間違いがないか、編集の目を何度も通っています。生涯残るためいい加減な事を書き辛い傾向にあります。また、色々な分野をつまみ食いするより、同じ分野の本を数冊読む事をおすすめします。

・反対意見を積極的に探す
  自分にとって都合の良い情報を集める傾向にあります。クロワッサン症候群で言うなら、独身ライフを推奨するような情報に出会ったら、結婚の幸せを説いている情報にも触れてみて下さい。

・数字や客観的な指標を見てみる
  ハードルが高くなってしまいますが、政府や機関の出す数値を確認してみてください。
日本の労働人口の内訳がどうなっているか?人口の減る市町村はどこか?
日経平均株価はどうなっているか?
ジェンダー・ギャップ指数を決めているのは誰で、どういった計算で出されているのか?
GDPとは何か?どんな意味があるのか?
ちょっと踏みとどまって調べるだけで、ネットの殆どの情報が取るに足らない物だとわかります。

これだけで、色々な情報に狼狽する必要が無くなります。時に導き出される答えが自分にとって不都合な場合もあると思われますが、現実を直視出来なければ正しく前へは勧めません。

1990年代は雑誌が今で言うSNSやインターネット等のインスタントな情報の代表でした。

Chat GPTの登場で良いものも悪いものも情報量は格段に増えて行きます。本ですらAIが数分で書いてしまいます。
情報に触れたとき、「これがクロワッサン症候群でないか?」と常に考えて下さい。

詳しくは「 クロワッサン症候群」を手にとって読んでみて下さい。

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