PPがたりない!

『金色のガッシュ!』という神アニメがあった。
(アニメ版のタイトルは『金色のガッシュベル!』)
あまりにも有名なので説明は割愛するとして。
魔物のパートナーが呪文を使うにあたって、「心の力」というものが必要で、連戦で疲れが溜まったり、戦う意思を失ってしまったり、「勝つぞ!」みたいなアツい気持ちがなかったりで呪文を使えない状況を、作中で「心の力が足りない」と表現することがある。
私はこれをゲームでいうMP、作品によって表現はさまざまだが、当時熱中してやっていた『MOTHER』シリーズに即して言うとPPみたいなもんだと解釈している。

その、「心の力」とか、「PP」と呼ばれるようなものが最近足りてないなあ、と思う。

どうしてこう思うのかというと、最近エンタメから縁遠くなってしまったから。主にアニメとかドラマとかの映像作品。あと本。

これ↓でチラッと書いたけど、喜怒哀楽にはエネルギーを要すると思う。

↑この投稿で書いたのは「『怒』に使うエネルギーはダンチ(註:『段違い』の意)」ということだけれど、そのほかの3つでも少なからず力を使っている。
感覚的には、消費エネルギーが多い順に怒→哀→喜→楽くらい。喜と楽の順位は難しいところだけど。
※個人の感想です

それでいて、喜怒哀楽に使えるエネルギーの上限値は、それこそ『MOTHER』でいうPPみたいに個々で決まっていて、ポーラやプーみたいに上限が300とかある人もいれば、ジェフのように全く無い……とまではいかないけど、50とかその辺で頭打ちみたいな人もいる。
だからこそ、後者の皆さんは「PPを使うべきところ」=「自分が心を砕くべきところ」を選んで、限られたPPをやりくりしている。
なぜなら、量が多い訳でもないのにそのへんのザコ敵に向かってPフリーズγとかぶっぱなしていると、肝心のボス戦ではガードに徹することしかなくなってしまうから。率直に言うと、「なんにでも反応してたら疲れちゃうでしょうよ」ということ。

私はどちらかと言うと後者で、PPをやりくりしないといけない側にいる。
いるから、自分の心を砕くべき場面は慎重に選んでいるつもり。最近ちょっと選び方が上手になってきたのだけれど、何故か気付くとPPが底をついている。
おそらく、TwitterやSNSで流し見た話題とか、なんとなくつけてたニュース番組とか、仕事中オフィスの遠くの方から聞こえてきた噂話とか、そういうもので知らず知らずのうちに心が動いてしまっているんだと思う。分からんうちにPP吸われてる。

やっとここで最初に掲げたテーマに戻ってくるわけなんですが、要は、ウィークデーでPP削りすぎて休みの日エンタメに使う気力がないって話。
観たいドラマも読みたい本もたくさんあるのに、Netflix開くと「PPがたりない!」と言われる。本を開いても読める文字がない。そんな状況。

他の人はどうか分からないけれど、私は映画観たり本読んだりするのにも気力を使うタイプというか、それが気力回復ということにはならない方の人間である。
もちろん、いい本読んだりいい映画観たりしたら、達成感とか充足感とか、とにかくいい気分にはなるのだけれど。

いい本やいい映画には、俗に言う「エモ」がある。
その「エモ」を摂取するには、私のPPが足りなさすぎるのだ。

道端で出会った恩知らずな犬とかにPKスターストームΩを使っているからこうなる。
現実にはサターンバレーのような癒しスポットはまずない(というか、そこまで行くのにもまたPPが必要)し、どうにかこうにか日常的にPPの節約ができないか模索中、という話でした。ちゃんちゃん。

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