暑がりな男と寒がりな女
暑がりな男と寒がりな女
傘をさしても全身が濡れてしまうような、ひどい雨風の一日でした。急激な気温の低下で、子どもたちが少し震えながら帰ってきたので、体が温まるようにミルクティーとキャラメルパウンドケーキを用意していたら、突然、玄関のベルがけたたましく鳴りました。
「パパだ!」と中二の長女が嫌そうな顔で言います。時計を見ると、まだ17時を少し過ぎたばかり。
「まさか、こんな時間に?」とインターホンの映像を見ると、夫の姿がはっきりと映っています。と同時に、向こう側から「わしだ