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【アルツハイマー型オカンと 「笑って暮らすぞ!」】その8 オカン、サービス付き高齢者住宅に移る!

みなさま、こんにちは。

いよいよサービス付き高齢者住宅(以下 サ高住)に
オカンが引っ越しする日を迎えました。

この日も朝からトラブル大勃発。
認知症が始まっていたオカンは、
良かれと思って自分なりに考えて、
自分でも引っ越しの準備をしようと思ったようですが、
それが、すべて二度手間になってしまい、
がらやん、またまた激怒してしまうのでした。


引っ越し前夜、
当日まで使うものについては、
がらやんが早朝にきて片付けるから、
絶対に触らないで置いといてね!と、
何度も念をおして、がらやんは自宅に帰りました。

念を押しても、明日は早めに行かないと、
きっとオカンは不安で起きだしてきて、
勝手に荷造りを始めてしまうだろうな、と予想し、
引っ越し当日は朝6時前にオカンの家に行きました。

予感は的中。
引っ越しという大きなイベントに不安を感じて、
あまり眠れなかったオカンは、
4時ごろから目が覚めて、
荷物をすっかりまとめてしまっていました。

4DKの借家に住んでいたオカン。
そのすべての部屋にモノがおいてあり、
ひとり暮らしとは思えないほど、
ものすごい荷物量を所持していました。
そのため、ほとんど使わないものについてはがらやんの家に、
必要なものはサ高住に運んでもらうことにして、
2か所への荷下ろしを引っ越し業者に頼んでいました。

それが、引っ越し当日にオカンがあちこちの段ボールに
当日使ったものを詰め込んでしまい、
どこに入れたかわからなくなっていました。

引っ越し終わってすぐ使うものが
どちらの家に運ばれるのか、
どの段ボールに入っているかわからない・・・・
がらやん、引っ越しが完了しても、
自宅に戻って段ボールを開けて探し物をしなくてはいけない・・・

当然、怒りがわいてきます。
あれほど念を押したのに。
がらやんがやるからね、片付けずにおいといてね、って・・・

「あれほど言ったのに、なんで勝手に片付けるねん!!
すぐ使うものが出されへんやんけ!
うちが二度手間になるのがわらなんのかー!!!」
と早朝からオカンに怒鳴り散らしてしまいました

ちょっと認知症が始まっているんだから、
怒ったらあかん、と頭ではわかっていたものの、
連日の疲れもあって、ぶちっとキレてしまいました。

しかし、オカンはいつもほどには言い返してきませんでした。
この時のオカンの気持ちを考えると、
今はちょっと心が痛みます。

娘の要望を受け入れ、嫌々ながら了承したサ高住への引っ越し。
広い一軒家が好きなのに、
狭い狭い1Kのマンションに住まなくてはならない、
ただでさえ1人暮らしは心細いのに、
また1人で知らない人たちばかりのマンションに住まなくてはならない、
そんなオカンの気持ちを分かっていたはずのに。
ごめんよ、オカンの気持ちに寄り添えなくて。


もう片付けられてしまったものは仕方ない、
とりあえず、オカンをがらやんの自宅に連れていき、
そこで引っ越しが終わるまで待機してもらいました。
寝てもいいからね、おなかすいたら、いちごでもつまんでて、
といちごとお茶をテーブルに置いて。

引っ越しの段取りは、
オカンの荷物をすべて積み込み、
がらやんの家に、オカンのあんまり使わない荷物を先に降ろし、
サ高住に、オカンに必要な荷物をすべて降ろして終了、としていました。

がらやんの家は3LDKですが、
おかんの荷物置き場として、
そのうちの2部屋を使う予定にしていました。
十分足りるだろうと思っていたのですが、
オカンのあんまり使わない荷物を下ろしたところ、
この2部屋が満杯になるほどびっちりと段ボールが積み上げられました。
がらやんもちょっと予想外で、茫然。
引っ越し業者の方も、
かなり満杯になってしまいましたねー、と苦笑い。
この中から、今朝オカンが詰めてしまった、
すぐ使うものを探さないといけないのかと思うと、
大きなため息が・・・。

がらやんの家に荷物を下ろしている間、
待機していたオカンは、
前夜ほとんど眠れなかったからか、
ソファで横になって眠ってしまっていました。
良かった、ちょっと眠れてるな、
とがらやんは少し安心して、
眠っているオカンをそのままにして、
次の荷下ろし場であるサ高住へ。

荷下ろし後はすぐに荷物をほどいて、
すぐに整理を開始しました。
この日の夜からオカンが快適に寝れるように、
そして不便のないように、
家具もわかりやすい配置にきっちりと。
新しい部屋でなごんでもらえるように、
ベッドシーツもカーテンも、
明るい模様のものに新調して取り付けました。

オカンには新しい部屋で夕食をとってもらうことにしていたので、
もう超特急で片付けと掃除を終わらせて、
どろどろのヘトヘトで、
がらやんの自宅にいるオカンを迎えに行きました。

新しい部屋に入ったオカン、
前の古い家よりいい感じになった部屋をみて、
まああ!とちょっと明るい顔になりました。
ここでちょっとだけ救われた気持ちになったがらやん。
朝、怒鳴っちゃってごめんよ、と心の中で謝罪
しました。
本当は口に出して言えればよかったんですが。
新しい部屋で夕食をとるオカンを見届け、
この日は終了しました。

しかし、ほっとしたのもつかの間、
翌日からトラブルだらけで、
引っ越しから3日後には、
オカンの認知度が劇的に低下してしまうという大問題が勃発。
夜11時にエアコンのリモコンがわからなくなり、
電話をかけてきて、
「エアコンがつかない!」と大騒ぎになりました。
ここでまたがらやん、電話口でちょっと怒鳴ってしまいます。


次回は、劇的に低下したオカンの認知度についてのお話、
その9 「リモコンて何や!?」です。
お楽しみに!

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