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【アルツハイマー型オカンと「笑って暮らすぞ!」】その2 オカン ご紹介
【アルツハイマー型オカンと「笑って暮らすぞ!」】
第2弾です。本日はオカンのご紹介をさせていただきます。
認知症の方との生活は、
意思疎通がしにくかったり、
毎日同じことを伝えなくてはいけなかったり、
目を離すと危険な行為をしていたり、ではないでしょうか。
そして、そんな認知症の方の言動を理解することがむずかしく、
不安や心配やイライラ!がたまっていく毎日ではないかと思います。
この【アルツハイマー型オカンと「笑って暮らすぞ!」】その2 では、
もうすでに認知症を発症されている方のご家族の皆様や、
発症していないけれど、ご両親の今後が不安、
または認知症を発症しているかも?という方に
これが発症の原因になったのかも?
と考えるきっかけになるお話ができればと思います。
原因となる何か、に早く気づければ、
もしかすると、発症した/発症するかも、な家族にいち早く寄り添って、
理解不能な言動を理解する助けになったり、
不安やイライラを減らすことができたりして、
お互いに優しい気持ちでいられるかもしれないな、
とがらやんは思っています。
それでは、"アルツハイマー型オカン"のご紹介です。
▼オカンの現状と利用している介護サービス
◇オカンの現状
2024年6月現在 88歳
アルツハイマー型認知症 要介護2
●ひとりでできること
トイレ 食事 シルバーカーを使って歩く 食器洗い
ドライモップで床を掃除
●できなくなったこと(一部介助を含む)
着替え 料理 計算 電話 入浴 留守番 ドアの鍵の開閉 他
●わからなくなったこと
父母兄弟以外の家族構成。
がらやんのことも娘とは思っていません。弟嫁と思っている様子です。
●認知症の主な症状
記憶障害など一般に言われている症状のほかに、強い幻視症状
*レビー小体型とはまた異なる幻視です。
睡眠不足だと認知症の症状がグッ!と強く出てきます。
特に幻視が強く出てきて、
植木を見て「人がおる!」
椅子や箪笥を見て「人がたくさん来てる!モノを盗って行く!」と
怒っています。
もちろん、記憶力が悪くなるといった認知症に代表される症状も
多数発現しています。
◇利用している介護サービス
デイサービス 週2回 (嫌々通っています)
ショートステイ 月1回 (嫌々です)
自宅入浴 ヘルパーさんによる介助 週1回 (ちょっと嫌みたいです)
▼発症のきっかけになったと思われる病歴
不安神経症 統合失調症(高齢で一人暮らしを始めてから)
メニエール 難聴 腰椎圧迫骨折(保存療法) 大腿骨転子部骨折(手術)
不安神経症と統合失調症は、
どちらも病院を受診して診断がついていたわけではなく、
今考えると、この病名がぴったりだったな、と思うだけなのですが、
後述の性格の部分とこれらの症状が合わさって、
じわじわとオカンのなかでストレスがたまり、
それが爆発してメニエール病を発症しました。
これが認知症の芽が出るきっかけだったように思います。
外を歩くのが怖くなったオカンは、
徐々にその怖さを克服して、少しずつ散歩できるようになったものの、
メニエール病発症後2~3年後ぐらいから骨折を繰り返すようになり、
明確に認知症の症状が発現し始めました。
*これらの原因については専門の医師の見解ではなく、
あくまでがらやんの主観です。
骨折手術後、認知症テストで認知症であると診断されました。
▼オカンの性格や習慣
易怒性 かなり気が強い かなり怖がり
超偏食 人間嫌い(家族を除く)
この「易怒性」と「かなり気が強い」という性格が前面に出ていて、
いろんなことに対して、
本当は怖いと思っているのだ、というオカンのSOSを、
がらやんは感じ取ることができませんでした。
前述の不安神経症や統合失調症といった症状も
怒りの感情が強く表に出ていて、
何だかおかしいぞ、と感じ取ることができずにいました。
▼認知症が一気に進んだきっかけ
サービス付き高齢者介護住宅(以下 サ高住)への入居
大腿骨転子部骨折で手術をし、脚力も少し弱ったオカン。
退院前に生活相談員さんから、一人暮らしは危ないので、
高齢者専用の住宅に入居したほうがよい
という勧めがありました。
当時、がらやんは仕事が忙しく、
しょっちゅうはオカンの様子を見に来れない状況でしたので
そのほうがお互いのためだな、と入居を決意。
オカンを根気よく説得して、サ高住への入居に踏み切りました。
しかしこれが一気に認知症を悪化させてしまう結果に。
入居してわずか3日ほどで、
使い慣れた家電のほとんどすべてで、使い方がわからなくなり、
幻視症状もひどくなってしまいました。
決定的に認知症になってしまった、と感じた瞬間でした。
▼さいごに
オカンの既往歴や性格から、サ高住への入居は、
想像していたよりはるかに強いストレスが
オカンにかかってしまっていたこと、
そしてストレスに相当弱い人なのだと
がらやんは改めて実感しました。
今は原因から目をそらさず、オカンに向き合って暮らしていこう、
そしてしっかり向き合って暮らすには、
やはりオカンを笑わせていくのが一番!と
心に誓って同居に踏み切ることにしました。
その3からは、同居までのすったもんだの日々を
時系列にお話させていただきたいと思います。
その3も是非お楽しみに!
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