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生徒と教員のラポール評価方法

生徒が勉強を頑張ってくれるには、先生と良い関係性を持っていることが大事だと思うのですが、これはどのようにして測ることが出来るのでしょうか。今回取り上げる論文は、先生と生徒のラポールと学業成績の関係性について調べたものです。

Instructor–Student and Student–Student Rapport in the Classroom
教室における講師と生徒、および生徒と生徒の関係

この研究では、大学の教員と学生を対象に自己報告式のラポール評価尺度を使って調査しています。ちなみにその評価項目は以下のものとなります。「強く同意しない (1)」から「強く同意する (7)」の7段階評価となります。

  1. 教員/クラスメイトとの関係を考えると、私は彼らとのやりとりを楽しんでいる

  2. 教員/クラスメイトは、私との関係に「温かみ」を与えてくれる

  3. 教員/クラスメイトは、私とうまく関係を築いている

  4. この関係を考えると、教員/クラスメイトと調和のとれた関係がある

  5. 教員/クラスメイトはユーモアのセンスがある

  6. 私は教員/クラスメイトとやりとりするのに抵抗がない

  7. 教員/クラスメイトと私の間には「絆」があるように感じる

  8. 私は授業で教員/クラスメイトに会うのを楽しみにしている

  9. 私は教員/クラスメイトのことを大切に思っている

  10. 教員/クラスメイトは、私に個人的な関心を示してくれる

  11. 私は教員/クラスメイトと親密な関係にある

結果としては、教員とのラポールが強いほど、学業成績が高かったこと、クラスメイトとのラポールは直接学業成績と関連しないが、出席率と関連していたことが示されています。

明日読む論文:
Customer-employee rapport in service relationships
サービス関係における顧客と従業員の信頼関係


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