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家族との、これからをふと思う

3B家族

うちの家族は、3人全員B型です。「何とおぞましい…皆自己中でしょ?」と、B型以外の人から気の毒に思われることにも、もはや慣れました。

でも私たちにとっては、その関係がとてもここちいいのです。

日々それぞれのやりたい事に没頭し、3人全員で話す時間は恐らく年間2時間程度でしょう。でも、妻と娘は風呂で女子トークに花を咲かせ、娘は私にゲームの戦歴を自慢げに話し、私は妻のデイリーマシンガントークをひたすら浴び続ける…そんな絶妙なバランスが保たれているのです。(私は、ほぼ聴き専)

乗り越えた沈鬱期間

今でこそ何とか保たれている家庭平和ですが、一時期はと或る事情により、家庭内に辛く重〜い空気が流れていました。それでも事情を知らない娘(当時7歳)は、何事も無かったかのように淡々と振る舞っていました。

そんなある日、娘から、色鉛筆で描いた1枚の絵を渡されました。
そこには、妻と娘と私が満面の笑みで海岸に並んでいます。その横には、何色もで書かれたカラフルな「みんな仲よし」の文字。

胸が締め付けられました。彼女は幼いなりに、この家庭の空気を読んでいる。その上で淡々と振る舞っていたのです。

今では前述のように絶妙な空気感で保たれている家庭の平和ですが、日々他愛のない会話だけでも通じ合っていると思えるのは、このようないくつかのサイドストーリーがあってのことです。

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これからのわたしたち

今は小5の娘も、あと数年で私たちの元を離れていく事でしょう。その頃は…

私は兼ねてからの夢、豪華客船のジャズプレイヤーとして世界中を旅して廻っています。ビジネスばりばりの妻は縦横無尽に日本列島を飛び回っているでしょう。アーティストタイプの娘は、夢をカタチにすることに没頭しています。

離れていれば、日々の聴き専VR通話は今よりも少し長くなるかもしれません。会いたくなれば、近所のスーパーで待ち合わせをするように、地球の何処かでディナーを共にするでしょう。
故郷の家族には、寅さんの如くひょっこり現れては、世界中の土産話を無理やり聞かせて、またふらりと旅立ちます。

それが数年後の「3B家族」の日常です。地球中何処にいても、お互いを感じ合い、全力でサポートし合いながら生きていく。リビングの一室に居ながらも、それぞれ好き勝手なことをしている今と何ら(ほぼ)変わりはありません。
もちろんそのためには、時間と場所、そしてお金からも自由なライフスタイルは、必須条件となりますね。

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最近は在宅勤務のため、妻と二人でスーパーに買い物に行くことも増えました。

夕日を浴びながら二人分の荷物を抱え、相変わらず妻の一人語りを浴び続ける帰り道。こんなシーンをいつかふと、何処かの国の黄昏時に思い出すこともあるのかな、と考えながら妻の横顔をチラリとのぞくこの頃です。

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