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[詩] 記憶

憧憬が望んだ猫は
夕焼けに抱かれる むき出しの肢体
ミルクの指が 憎いほど舌に触れる
詰める呼吸 優越と憐憫
愛さえないのに
ダブルスタンダードな感傷に呑み込まれて
こびりつく曖昧
今でも春の匂いと共に消えはしない


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