壁やシャワー周りが劣化することも
浴室の壁やシャワー周りも、気づかぬうちに劣化していることがあります。
ユニットバスの場合、壁が劣化するとサビが出てくることがあります。
その原因は壁の後ろ側にある「鉄板」です。
FRPだけでユニットバスの壁を作れば、薄くて断熱性がないため、頑丈な壁にはとても仕上がりません。
そこで、FRPの壁材の後ろに「木の板」や「合板」を置くことで、壁全体を頑丈にしていきます。
ただ、浴室は水を使う場所ですから、板だけでは壁が腐りやすくなってしまいます。
そこでユニットバスの壁は、FRPの後ろに「鉄板」を貼り付けて作っていくのです。
こうすればローコストで仕上がるため、アパートなどでもユニットバスを導入しやすくなります。
高級なユニットバスになると断熱材を「板金」で作る壁もありますが、ほとんどのユニットバスの壁には、鉄板が使われています。
入浴したとき、壁の裏側は温度が上昇して、湿度が高くなります。
湿度が上昇すれば、壁の裏側はびっしりと汗をかいたように結露するのです。
その結露で発生した水は、壁の内側にある「鉄板とFRPの隙間」に溜まって流れ落ち、壁の裏側にある「FRPの立ち上がり部分」にすべて溜まってしまいます。
そうなれば、壁の内側にある鉄板がいつまでも水分と触れている状態になるので、そこにサビが発生するわけです。
サビが拡大すると、FRPの壁は腐食して膨らんでいき、ブクブクとした気泡のような状態になり、バリバリと簡単に割れやすくなっています。
ドライバーで突いてみれば、簡単に穴があくことでしょう。
こうなった壁はもはや「浴室全体をなんとなく覆っているだけ」の存在で、防水の役割を失っています。
浴室は壁から漏水してしまえばもう使えません。
アパートなどのユニットバスでは、このような結露によるサビが定番中の定番です。
小林誠司 紹介VTR
(TV番組「密着ドキュメンタリー分岐点」より)
理想化研 サービス紹介VTR
(TV番組「密着ドキュメンタリー分岐点」より)
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