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日本の浴室リフォームのほとんどは「フルリフォーム」

日本で浴室をリフォームするときは浴室をすべて一新する「フルリフォーム」を実施することがほとんどです。
その理由の一つが、浴室の水漏れを防ぐために、「気密性が高い空間」として一つのパッケージになっていることです。
そのためリフォームでは、浴室内のどこか一ヶ所でも壊してしまえば、そこから漏水する可能性があります。
そう考えると、浴室の「部分的なリフォーム」というのは、大きなリスクを伴うのです。

そこで、浴室をすべて壊した後、新たに気密性が高い空間を作り直せばよいという発想から、フルリフォームが主流になりました。
フルリフォームにより、漏水のリスクは最小限となるのです。
ただし、同じフルリフォームでも、その費用や方法は浴室の設置方法によって変わってきます。


「在来工法」か「ユニットバス」かにより、リフォーム方法
は異なる

「浴室の設置方法」と言われても、ピンと来ないと思いますが、浴室はその作りによって、「在来工法」と「ユニットバス」という二つの種類に分けられます。

●在来工法・・・新築の場合、150万円~200万円が相場。
住宅の躯体(床や壁、梁など建物の構造を支える骨組みのこと)に沿って床や壁を設け、気密性を高めてから、タイル貼りや塗装を施し、全体を仕上げる設置方法です。
設計や要望に合わせて比較的自由に浴室を作ることができ、日本で古くから行われてきた浴室の作り方です。

●ユニットバス・・・ 新築の場合、15万円~100万円が相場。20年ほど前から普及したのが「ユニットバス」です。
ユニットバスは、バスタブや床、天井が一つの商品として最初から一体化している浴室です。
柱以外の何もない空間に「あらかじめ組み立てた浴室」をすっぽりとはめ込むイメージを持ってもらえれば、分かりやすいでしょう。
ユニットバスは、在来工法のように「住宅の躯体に沿ってコツコツと
組み立てていく」わけではありません。
サイズが決まっているバスタブや床、壁などのパーツを組み立てるだけなので、品質が均一な量産型の浴室を素早く作りたいときに適しています。
マンションの浴室のほとんどにはこのユニットバスが使われています。

では、「ユニットバスにリフォームするほうが安いのか?」と聞かれると、実は一概にはそう言い切れません。住まいの状態によって異なります。
どちらのタイプを選んでも、相場は100万円前後です。
もちろん、複雑な構造を持っている浴室をリフォームしたい場合は、さらに高額になります。



小林誠司 紹介VTR
(TV番組「密着ドキュメンタリー分岐点」より)


理想化研 サービス紹介VTR
(TV番組「密着ドキュメンタリー分岐点」より)


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