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ホーローバス、人工大理石、バスフロアの危険な経年劣化

ホーローバスの危険な経年劣化
「表面がザラザラしている」


ホーローバスのバスタブでは、入浴中に「バスタブの表面がザラザラしている」と違和感があることがあります。
これは、ホーローバス内の鉄がサビているせいです。
ホーローバスは鉄板の表面に「ガラス質の釉薬」を高温で焼き付けて作るので、表面にあるガラスが少しでも欠けてしまうと、鉄の部分が水に浸かってしまうのです。
そうなれば、鉄が腐食してどんどんサビてしまいます。
そのサビがザラザラとした感触の正体です。
しかも、一度発生したサビは拡大し続けます。
サビの範囲が広がれば、ホーローバスに大きな穴があいてしまうこともあるのです。


人造大理石の危険な経年劣化
「表面に一円玉くらいの膨れがある」


人造大理石のバスタブは変形して、表面に「1円玉くらいの大きさの膨れ」が何百個も発生することがあります。
そのブクブクとした膨れは、まるで「ワニの皮」のようです。
「バスタブの変形は珍しいことだ」と思う人がいるかもしれませんが、実はこの本を書いている今日も2件の問い合わせが来たほど、よくあることなのです。
これは、バスタブに残り湯を溜めたまま放置したことが原因で起こります。
なかには「お風呂の湯を洗濯に使いたいから、バスタブに残り湯を溜めたままにしておく」という人がいます。
しかし、そうすると湯で人造大理石が変形して膨らんでしまい、膨らんだ部分が表面に持ち上がり、波打ったような膨らみが発生します。
これを防ぐには、入浴し終わったタイミングで湯を抜き温度を下げて、バスタブが呼吸できるようにする必要があります。

バスフロアで起こる経年劣化


浴室内で、バスタブの次に劣化しやすいのがバスフロアです。
その代表的な素材には「タイル」 「FRP」があります。
タイルは防水性があり、デッキブラシなどでゴシゴシとこすってもその摩擦に耐えられるだけの耐久性があります。
FRPは、ユニットバスのほとんどのバスフロアで使われています。
次回は、タイルのバスフロアとFRPのバスフロアに起こりうる経年劣化について説明します。


小林誠司 紹介VTR
(TV番組「密着ドキュメンタリー分岐点」より)


理想化研 サービス紹介VTR
(TV番組「密着ドキュメンタリー分岐点」より)


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