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夢を滲ませないで。人の道を外れている。弱い立場を守れない日本人が恥ずかしい。

批判として、声をあげればキリがありませんが、とても悲しい話しです。
彼ら彼女ら技能実習生たちは、私たち日本人がアメリカン・ドリームの言葉として憧れる世界よりも、もっと切実に、この日本に夢と希望を抱き可能な全ての力を振り絞って、日本に身を預けています。

過去、ご縁があり三カ国の技能実習生と共に仕事に就いたことがあります。決して全てを語れる次元ではありませんが、それでも彼ら彼女らと片言の日本語や英語を交えながらの会話の中で、考えや気持ち、本音の一部なども交換した立場から、ここに文字に代えさせていただきました。

日本での技能や仕事スキルを身につけ、帰国した後に好条件で仕事に就けることを期待し、稼いだ日本円を仕送って家族を養ったり、時には借金の返済にあてたり、さらに、日々、コミュニケーションに欠かせない難しい日本語と向き合いながら、勉強しながら静かにコツコツと頑張っています。給料日にも贅沢をせずディスカウントスーパーで見慣れない日本の食材を買い集めて自炊し、少しでも多くのお金を形として残そうとしています。その姿は、当然の如く生活する日本人としてみれば、涙ぐましい、光り輝いているとも感じ取れるものです。本当に頭が下がる思いです。

技能実習生を受け入れた先は異口同音にしていいます。「真面目です」と。
それは当然で、彼らはその日本人が好む心に近付きたい、目指さねばと「真面目であること」を暗黙のうちに宣誓し日本での時を過ごしています。

そんな彼らに暴力を持って接するとは。もはや遺憾ではなく、怒りでしかありません。そして、同じ日本人として恥ずかしくてなりません。コミュニケーションの問題があるのは当然で、それを覚悟の上で雇用に至っているはず。その壁を一緒に乗り超えようと協力し合う中にこそ、彼らが期待する日本の姿があり、私たち日本人としても頼られる存在として誇れるのだと感じます。

この理想図を崩した罪は途轍もなく大きく感じてなりません。
暴力(被害)を受けた方へのしっかりとした謝罪と償いを、そして、このような事態は過ちであって、日本では野放しにしないのだという姿勢も明確に世界に示して欲しいと思います。

ある職場でのエピソードですが、3週間ほど少々きつめの手作業を技能実習生と共に熟した時でした。休憩時間に「〇〇さん。あなたに。」と自動販売機で飲み物を買おうとしている私に、冷たい缶コーヒーを差し出してくれました。その銘柄はいつも私が好んで飲んでいるものでした。「ありがとう。」「でもね、お金は自分のために使ってね。」と、日本語と英語で説明し、翌日に私から彼にお返しをして帳尻を合わせましたが、その日は彼らにとって嬉しい給料日だったのでした。瞬間的な少しの余裕を、気持ちの表現方法の一つとして、上司でもない私に示してくれたことがとても嬉しくて、ずっと記憶に残っています。彼らとベラベラと日本語で喋ることはできませんが、十分過ぎるほど心を通い合わせることはできます。

こんな彼らが酷い目に合っていることが、残念で寂しくて仕方がないのです。

彼らに代わって言葉しましょう。
「日本人。何か勘違いしてはいないだろうか?」
「何を根拠に、逃げ場のない弱い立場に暴力を示すのか?」
「夢に向かって積み上げ途中の気持ちと時間を返してくれ!」
「この先、新たな夢を持つ同志が現れた時に、断念すべきだと助言すればよいのか?」
「どうか、貴重な夢と希望を摘まないで欲しい。」

関係機関、関係者がより善き形で技能実習生と向き合えますように。

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