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魔女色

手元を見ると、思い出す


君のあの真っ赤な色を


魔女なのか?


冗談交じりに問うてみた


本気で嫌そうな顔をした


そんな君のことが愛しかった


だから思い出す


赤い色を見ると


あの毒々しい魔女みたいな色


勝手に僕がそう思ってた


そう口にすると


いつもため息をつかれる


君は何も分かっていないのねって


ちょっと脹れたその口元


実はかわいかった


でも素直になれないから


素直になればよかった


今ならそう思うよ


街ですれ違うと、つい手元を見てしまう


君のあの魔女っぽい赤色の手元を見かけると


あの頃を思い出しかけてしまう


顔を見たら現実に戻ってしまうけど


あの赤色の魔女みたいな色は、君にしか似合わないよ


本当の心の底はそう思っていた。


口から出るのはいつも違う言葉だけど


そんなことができれば僕は今も君の隣に居れたのかな?


こぼしてしまった赤いマニュキュア


それからの僕も満たされない


赤いマニュキュアは中途半端に今も家にあるよ


中途半端な僕の気持ちを、赤い魔女があざ笑うように





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