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好きな仏像があるかどうかのはなし

私は自分が仏像好きだとかマニアだと思ったことはない。私よりたくさんの仏像を知っていて、置いてある宝物館やお寺の場所からその時の時代背景の知識まである人はごまんといる。と、思ってる。会ったことはないけど。


私は国内外の旅行先でお寺や神社、美術館に足を運ぶことが多いし、好き。そこで、見て、感じて、初めて好きになった仏像や作品はいくつかある。いや、好き、というより、たくさん見てきた中で今も記憶に鮮明に残る仏像、と表現する方が合ってるのかもしれない。

そんな経緯で好きな仏像がいくつかあることを旦那さんに話したら、わからないなぁと言わんばかりに首を傾げられた。

え、お寺や美術館に行ったら宝物館に行かないの?という問いが生まれたけど、口には出さず飲み込んだ。



「好きな仏像は何ですか?」

その問いにすらすらと答えられる私は、旦那さんに言わせてみると仏像好きなのだそう。

そう言われてみれば、テレビの中の人以外で仏像に関して私より詳しい人には出会ったことがない。(もちろん、日本史の先生は除外する。)


ちなみに、1番好きな仏像は、京都の六波羅蜜寺にある空也上人像(くうやしょうにんぞう)。空也上人が南無阿弥陀を唱えたら、その言葉が口から小さな仏像になってでてきたよっていう仏像で。そのストーリーがたまらなく好きだった。大人が子どもに昔話を聞かせるような、そんな気がして、昔の人が身近になったような感覚だった。
ひとり旅で訪れた時、ぼんやり仏像を眺めていたら、同じくひとりで訪れていたらしいおじいさんが空也上人像の目は水晶でできていることを教えてくれた。確かに、きらきらして美しかった。そんなところも好きになった。


あとは、東寺にある千手観音像も好き。修学旅行で見に行って、あの大きさに圧倒された。6メートルくらいあるんだって。確か、社会の資料集に載っていたけど、写真で見るのと実物を見るのとでは大違い。オーラも迫力も他の仏像と比べてずば抜けていたなぁ。京都にひとりで行くタイミングと千手観音像が公開されている時期が重なると、心の中で小さくガッツポーズをして見に行った。紛れもなく、私の好きな仏像のひとつと言える。


そんなふうに、私の好きな仏像をあとひとつふたつは語れそうだけど、この辺で終わりにしておく。

もしこのnoteを読んでいる人で、好きな仏像がある人はぜひ教えてもらいたいな。



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