保育士でよかったと思えた

久しぶりにいい仕事ができた、という感触を味わっている。そういう時は、必ず「保育士でよかった」と思うんだ。なりたくてなったわけではないけれど、それはやりがいや情熱がないこととはイコールにならない。この職種を選んだことを私は誇りに思っている。


世間的に言うと、保育士や幼稚園教諭は低賃金、重労働、休みが少ない。未だに職員を、結婚したらやめることを前提に使い捨てしている施設もある。
ただ、子どもと遊んでいるだけでお金がもらえるなんていい身分ね、と嫌味混じりの言葉をもらうこともある。


それでも、働いている私たちは、子どもたちが未来への希望だと心から思うから。ぽっきり折れそうな気持ちに負けないように踏ん張っている。

言葉を引き出すための工夫をするし、
スプーンが上手に持てないのなら、どんな遊びを取り入れたら持てるようになるか考える。
身体能力が健やかに発達するように、バランス良くさまざまな遊びを取り入れたり、
生きていくうえで欠かせない食べること、眠ること、排泄することにポジティブなイメージを伝えていく。

そのひとつひとつにありったけの愛情を注いでいく。


保護者の仕事時間+通勤時間分、子どもたちはおうちとは異なる環境(保育園)にいる。だから、私は子どもたちは保護者より体も心も疲れていることがあると思っていて。なるべくリラックスして、自分を出すことができる安心する環境を作っていこうと意識してる。



うまくいかないことももちろんある。けど、その日は、すごく子どもたちが素の表情で遊んでいた。まるでおうちにいるみたいな。歌ってダンスをする子、ヒーローごっこをする子、夢中で電車を走らせる子、絵本を読んでいる子。それぞれの好きな遊びを思う存分に遊び込んでいた。

こうして文字にすると、とても簡単そうに感じるかもしれない。けれど、想像してみてほしい。10人以上の2歳児と3歳児をワンフロアで、怪我をさせないように安全に気をつけながら、お迎えのきた保護者の対応をする。けっこうタスクだらけで保育士自身が大変なの。だから、仕方なく子どもたちを一か所に集めて、みんなで同じ遊びをすることもあって。でも、それって子どもが主体的に遊びを選んでいないし、見方によっては保育士が提供する遊びをさせられてるように感じる。


私は、自分の好きな遊びを知っている子どもは大人になっても生きやすいと思ってる。自分の好きなことを知ってることは、なにかつらいことがあった時にきっと自分を助けてくれると思うから。

「〇〇ちゃんはこれが好き!」
「△△くんはこれが好き!」

と、安心して言えるように。それがほかのお友達とは違っていても、自信を持って好きって言えるように。好きなものを選べるように、環境を整えていきたいのね。


主任の手を借りて、それらができたなぁと思えた日だった。この感覚を忘れたくない。今度は自分ひとりでできるように。



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