色を集めるな。光を集めろ。自画像は決して汚されない光の中に作り上げる。
何~度も手を~加えた~~汚れた自画像がほら~
また十二色の心で~ 好きな背景を描き~足してく~
この歌を人生の一番苦しい時期に何度聞いたことか。
だけど背景を描き足して耐え忍ぶ世界感はもう終わらそう。
今の次元の自画像=自己イメージは汚される宿命にある。
人のいう「色」の世界の本質はぶつかり合い。
より汚い色が、よりがさつで、より黒い色が、
綺麗で繊細で透明に近いものを、圧倒的に塗りつぶす。
色の世界では汚さ・がさつさ・黒さ・こそが強さである。
色の世界で自画像を作れば作り込めば作り込むほど、大事に守れば守るほど、面白半分で他人から色をぶつけられる。
そうでなくとも交われば色をもらう。色をもらえば元の色ではいられない。
どんなに自分を守ろうと思ったって、色は混じれば混じるほど汚くなる。
綺麗な色同士が合わさったっていつかは泥のような色になる。
絵具を使った後のすすぎ液の色だ。
光の世界は違う
光はまじりあっても光の筋の個性が残る。
光のイルミネーションは汚すことができない。
汚そうとしても余計綺麗になってしまう。汚れた光はないからだ。
混じれば混じるほどに不思議な美しさと新しい発見がある。
光の次元では個性はぶつからないからそのままでいい。光の次元ではあらゆる光を同時にうまく成りたたせるキャパシティがある。
それぞれが自分でいるままで、混ざり合った面白さを味わえる。
色の世界で自分を作ろうとするのはやめよう。地位も名誉も金も立場も知識も友達も、すべて色と同じで遊び半分で壊される運命にある。
世界のすべてから光を感じ取ってその光で自分を作り上げていこう。
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