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過去を参考にしていい時代とそうでない時代

全く先が読めない。
コロナの影響でまさにそう感じています。来週はどうなっているのか?すらもわからない。刻一刻と変わる状況の中で、足元にある仕事とどう向き合うか?苦悩されている方は多いのではないでしょうか?

VUCAな時代

Volatility(変動)
Uncertainty(不確実)
Complexity(複雑)
Ambiguity(曖昧)
この頭文字をつなぎ合わせた造語で、これらの要因により、現在の社会経済環境がきわめて予測困難な状況に直面しているという時代認識を表す言葉

この言葉をよく耳にするようになりました。

そんな壁に直面した時、今までであれば過去を遡り、前例を参考にし、データを基にして極力リスク回避できるような選択をすれば、まぁOKだったことが、今は本当に通用しなくなっている、そんな時代だと感じています。

でも、それがうまくはまった時代もあった。それが高度経済成長期。
欧米諸国という先導者」がいたので、それを見習いパターン化し、それを量産することが一番効率的かつ効果的だった。それによって欧米に追いつけ追い越せで経済大国日本になった。それによって日本国民の生活は豊かになった。

で、その成功体験が特に今のシニア世代の人たちには染み付いているから、年を取ろうが何しようがやっぱり過去自分たちが作ってきた実績や功績を引き出しから引っ張り出したくなる気持ちも理解できる。自分がその世代の人間だったら、きっと同じ行動をとっているんだろう。

でも、自分は40歳。その世代じゃない。はっきり言って参考にできる過去がない。じゃ、先導してくれる何か成功モデルとなる国があるのかというと、日本はもはや世界有数の経済大国。それに加えてVUCAな時代。いよいよ自分たちの頭で創造力を発揮してそれをカタチにしていかなきゃ生き残れない時代。

時代はアートを求めている

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過去記事に何度かアートの定義について書いたことがあるけど、もう一度書きます。

アート・・・問題提起
デザイン・・・問題解決

これは正しいか正しくないかはよくわかりません。でも、僕の中ではこのように定義しています。

アートの話をするとその対比で出されるのがデザインなので、その2つを定義しています。わかりやすいので。


そう、アートって問題提起なんです。
「あの絵画好きだわ〜」
「あの作家さんいいよね〜」

こんな感じの楽しみ方ももちろん自由ですけど、本質的にはその作家さんがその作品を通じて社会に問題提起をしていると捉えています。じゃ、一体何を提起しているんだろう?と考えることが、アートの本質なんじゃないかな?と。

つまり何が言いたいかというと、アーティストと呼ばれる人はその作品を通じて自分の主張をしているんです。問題提起をしているんです。その思考法こそが「アートシンキング」と呼ばれているもので、その思考法こそが今の時代に求められていると言われていますし、僕もそう思っています。

なぜかというと一言で言えばVUCAな時代だから。過去が参考にならない時代だから。データが通用しない時代だから。だから最近「1億総クリエイター時代」という言葉もよく耳にするけど、その背景にあるのはこんな時代を反映してのことだと勝手に思っています。

花屋にとってチャンス!

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これらのことを踏まえると、僕的にこれからの時代、花屋さんはチャンスだと思っています!

まず過去記事でも何度も発言しているんですが、花屋さん=アーティストだと考えています。

なんでかっていうと花そのものが、何かの問題を解決するものではないと思っているから。花は問題解決にはふさわしくない。その文脈の話になると花以外のものの方がよっぽど何かしらの問題を解決してくれることってザラにあります。

花が提示しているのは「意味」です。コンビニのタバコの陳列が何十種類もあるのはそれぞれの銘柄に意味があるからです。マルボロにはマルボロの。セブンスターにはセブンスターの意味があります。それを消費者が感じ取り、マルボロ派やセブンスター派が生まれます。

だから花屋さんもその意味を提示していける職業です。機能的価値の提供ができなくても、意味の提示はできる。しかもそれは他社との比較の世界ではなく、自分が思うことを提示すればいいのだ。それに共感する人がファンとなって長きにわたってお店を支えてくれるようになる。

アートの考えの好きなところ

僕が最近アートについて主に本を読んで勉強し始めた中で、一番好きなアートの考え方って「全部正解」ってとこです。何が正しくて何が間違っているなんてことないんです。全部正解なんです!だって、そう感じたんだもん。で、アート鑑賞の素晴らしいところは、そのそれぞれの価値観に触れ合うというところが本質なんじゃないかな?と。

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例えばだけど、モナリザを見てAさんは「美しい」と感じた。でもBさんは「なんだか不敵な笑みが怖い」と感じた。そんな会話があったとしよう。

で、そこにルーブル美術館の館長が出てきて「正解は、Aさんです!」

って、こんなこと、あるわけないw

その絵画を見て人それぞれが感じること全てが正しいのであって、間違いなんてありゃしない。人の数だけ捉え方があるし、それを認め合うのがアートの素晴らしいところだと思っています。

と考えると、アートが広まれば広まるほど、「世界平和」に繋がるんじゃないか?とさえ思い始めました。だって、正しさを主張し合うという戦争が起こらないから。


だから「花屋」もしくは「フローリスト」も何が一番なんて議論はふさわしくなく、全部素晴らしい!まさしく「世界に一つだけの花」なんです。

「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」

それを認め合う世界が、花の仕事を通じて築いていけるんじゃないかと考えています。


なんだか壮大な話になってしまってすいませんが、花の持つ可能性は無限大なのでそんなところまで話が飛んでしまいましたw


それでは皆さま、バラ色の日々を🌹

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