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2021 第3回 錦秋の奥武蔵、秩父ジャーニーラン旅日記

2021年10月30日、楽しみにしていた第3回錦秋の奥武蔵秩父ジャーニーランが開催されました。スポーツエイドジャパン(SAJ)主催のジャーニーランに参加すると、毎回大切なことを学べる。過去に参加したSAJのジャーニーランでは記憶に残る貴重な体験をさせてもらっています。ジャーニーランでの体験が自分の価値観を変え、自身の成長に繋がる。今回もどんな体験ができるのか?楽しみでした。
まずは開会式で舘山代表の競技説明をしっかりと聞き、旅人の心得を再度確認し、10:00にスタート。
序盤は寄り道しながら旅を楽しむ作戦。高麗神社でお参り、高麗豆腐のお店で味噌漬け豆腐を買って食べる、湧き水『庚申の水』に行って湧き水を飲みながら地元住民のお話を聞いたりして、時間をいっぱい使いながら旅を楽しんだ。そのため、cp2のエイドに到着する頃には最後尾だった。

高麗神社


味噌漬け豆腐


庚申の水


cp2エイドに到着後、もう私の後には誰も来ないのでエイドは片付けが始まる。その後に訪れた各エイドでもほとんど最後尾で到着だったが、エイドの片付けをするスタッフさんを見ていると、ほんとに長い時間お疲れ様でした、という感謝の気持ちになる。最後まで用意してくれた食べ物を遠慮なく喜んで笑顔でいただく。最後に出発する旅人に対しては、やはり最後だからなのかすごくあたたかく送り出してくれる。明るく元気にお礼を言って出発することで、その先の旅がさらに楽しくなった。
序盤から寄り道が多い旅で、しばらく1人旅だったが、日が沈む頃の山伏峠で男性旅人と出会う。男性旅人は私よりちょっと年上かな?どうやら序盤に転倒して負傷、ゆっくり走れるが次のcp3でリタイアすると言っている。動きを見る限り私もそうした方がいいと思い、彼とゆっくりとcp3を目指した。つまり彼にとってはcp3がこの旅のゴールになるわけだ。だからそこまでの残り約10kmが彼にとって楽しい旅になるよう、一緒に彼のペースで進もうと私は決めた。初対面ではあるが、同じ旅の心得を持ったもの同士。話題はジャーニーランの楽しみ方や思い出話ばかりで、とにかく盛り上がる。
cp3が近づき、そろそろお別れタイム。私は共に旅ができた喜びとお礼を彼に伝えた。
『ではそろそろお別れですね』と言ったのだが、返事は『なんか元気になってきたよ!
調子がよくなってきたからもう少し行く!ゴールまでは行けないけど。』との事。この決断のお陰で、その後もさらに楽しく旅ができたので、すごく感謝しています。そしてその6時間後、cp5武州日野駅までもう少しのところで本当のお別れタイムがきた。『もう時間がないからえびちゃんは先に行ってほしい。』『ではまたジャーニーラン大会で会いましょう、その時はまた楽しく旅をしましょう!』こういうやりとりの約束をしてお別れ。こんなに気持ちの良い旅の別れは初めてだった。
人との出会いは1度限りで終わるのがほとんどだし、1度だけでも有難いこと。だから感謝の想いがあるならば、その場で直接言いたい。しかし実際はそれがなかなかできないもの。でも、今回はできた。いつかまた会えるなんて思っていても、会えないことの方が多い。だから2回目に会えた時には、感動と感謝の気持ちを伝える事を忘れないようにしたい。
秩父ジャーニーは去年も参加した大会なので同じコースを旅したわけですが、景色を見て感じたことや感動は去年と同じではない。同じ場所でも同じ旅にはならない。300人参加すれば、300の旅物語がある。私の旅物語に出演してくれた旅人やボランティアスタッフさんのお陰で、今回も私の旅は凄く充実した旅になりました。
明け方に荒川の美しい景色を見て満足したところで途中棄権し、旅を終了しましたが、完走できてもできなくても感謝の気持ちで満たされるのがSAJのジャーニーラン。旅を振り返るだけで、楽しさと感謝の気持ちに満たされれば、その旅は大成功だ。『記録よりも記憶に残る旅』を意識するようになってから、私のジャーニーランスタイルは大幅に変わった。これから先、旅の楽しみ方がまた変わるかもしれないが、今の私の旅話がジャーニーランの普及に少しでも貢献できたらいいなと思っています。
最後になりますが、私の旅の感想文を最後まで読んでいただきありがとうございました。ジャーニーランが大好きな人と旅の途中で出会えるのをこれからも楽しみにしています。

早朝の荒川





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