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『101回目のコロ騒ぎ』  第九話 セボンの戦い【後篇】

テツオたちが乗っている潜水艇が、子供たちの収容所前に
たどり着いた時、入口の前に、あのピルゲッツーが
アンドロイド兵士たちをひきつれて現れた。
 ピルゲッツーは完全なエイリアンではなく、
アッタカソーネ・タツコ(人間)とエイリアンとの
ハイブリッドだったため、神の杖が届かないのだ。
また、アンドロイド兵士たちも然り。

そこで、テツオたちはやむなく、船外に出て
彼らと戦うことになった。
 収容所に囚われてる子供たちも、レイちゃんの合図で
いっせいにブルーアイによる愛の波動を解き放った。
これが、ピルゲッツーたちの攻撃と防御を弱らせ、
反対にテツオたちのパワーを増大させていった。

ヨウスケが『困惑コンニャク』を投げた。
ピルゲッツーとアンドロイド兵士たちは混乱状態になった。

テツオが『真空切り』でアンドロイドたちを切り裂く。
トンシロウは『邪王黒龍波動拳』と『力王百烈拳』で
あっという間にアンドロイド兵士たちを一掃した。

ビビったピルゲッツーが、その場を逃げようとするが、
テツオたちに囲まれて逃げられない。
そこに一斉攻撃が行われる。

テツオの『真空切り』
サムの『銭投げ』
トンシロウの『邪王黒龍波動拳』

まともに食らったピルゲッツーは、
抵抗することもできずに逝った。
  テッテレ~♪


この戦いで、テツオと愉快な仲間たちはレベルアップした。
 テツオは『カメナメ波』と『元気玉』を覚えた。
 アツコは『愛のうた』の全ての音符を集め、譜面が完成した。
 ヨウスケは究極の治療『メドベッド』の技術を覚えた。
 リツコは“くの一忍法帖”『魅惑のダンス』を覚えた。
 サムは『エロキギター』を習得した。
 トンシロウはなんでも切り裂く『ざんてつ拳』を習得した。
 スターシャは『ピアノの達人』でハイスコアを出す腕前を身に付けた。

テツオはピルゲッツーのポッケから鍵を奪うと、
収容所の扉を開けた。
144,000人の子供たちが救出され、同盟軍の潜水艇へと
次々に収容されていった。
その中に、ひときわ瞳が青く輝く少女がいた。
リツコもテツオもすぐに、その子がレイちゃんだと感じた。
こうして、テツオたちはレイちゃんを連れて潜水艇に戻った。

他の救出された子供たちを乗せた潜水艇は
急いで母船へと帰っていく。
テツオたちは、レイちゃんの案内で、プラズマ発生装置の
ある部屋へと向かい、無事にたどり着いた。

他の全ての潜水艇が各母船に帰還したことを確認した後、
テツオたちは、“テスラー砲”の準備に取り掛かる。
 機関室から声が届く・・・
「エネルギー充填120%」
時はきた!

テツオが発射レバーを引きながら、「テスラー砲発射!」と
叫ぶ。勢いよく青白い強烈な光線が渦を巻きながら放たれ、
プラズマ発生装置に向かっていく。そして、
マグニチュード9(Q)クラスの地震波を起こして
プラズマ発生装置は砕け散った。
 テツオたちの潜水艇にもマグニチュード9(Q)クラスの
衝撃波が襲ってきた。加えて放射能も・・・
サムが放射能除去呪文「コドモクリーナー」を唱える。

そしてテツオが両手を頭上にかざして、
「オラに元気をくれ」と地球と宇宙の全ての生命体たちに
呼びかける。全ての生命体から解き放たれた愛のエネルギーが
渦を巻きながらテツオの頭上に集まり、巨大なゴールデンボールを
形成していく。「キュキュキュキュ(Q)イーン」
エネルギーがフルマックスオンになった。
その元気玉『ゴールデンボール』を破壊したプラズマ発生装置に
投げ込む。すると、マグニチュード9(Q)クラスの衝撃波が
消え、地震も収まった。

こうして、スイスイ王国の地底は、深い闇から解放され
地上にも平和が戻った。
 新感染『ア感冒』のコロ騒ぎは、“から騒ぎ”に終わった。

テツオたちも無事にパイパニック号に帰還した。
レイちゃんをスターシャが迎える。
「おばちゃん、会いたかった」
スターシャがその声にこたえるかのように、ムギュッと
レイちゃんを抱き締めた。


しばらく感動の再会を祝福していた一同だったが、
意を決したように、風鈴将軍が口を開く。
「次回は、いよいよ最終回だな。魔王との決戦だ!
地中海に浮かぶ、バズーカン島に向かうぞ!
島に着いたら、鋼鉄ジーグ製の水陸両用車を使うと良い。
トンシロウ、お前の怪力でその車までピアノを引いてくれ。」

トンシロウ「そうか、おれはピアノが引けるのか」

テツオ「なんか違う気がする」
一同、大笑いした。

アツコ「譜面は完成したけど、私にはピアノがない。
    誰かに聴かせる腕もない」

スターシャ
「私に任せて。ピアノの達人でハイスコアが出せるから」

風鈴将軍
「これで、みんなそれぞれ役割も決まったな。
 今夜は明日の決戦に備えて、ゆっくり休むとしよう」

    ~ つづく ~

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