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旧き日本の家事、苦難のシーズンStart!狙うは「あくまで助手」ポジション

晴天ですね。

青空を横目に、仕事をやっつけてると、いきなり梅干し作りが降りかかってきました。

今日の朝10時。

散歩に出掛けていった義母から、突然の「お迎え来て」の電話。

野菜直売所で、梅干し10キロ買ったらしい。私が行けなかったらどうするつもりだったのだろうか……?

自宅リモートは、同居の義母87には、静かに自室にいるだけなので休暇に見えるらしい。けっこう用事がぶち込まれてきます。

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義母の台所。私は別です。「別キッチンは和平に必須」~同居30年の経験より~

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ーー梅は、買ってきたその日に漬けねばならぬ!

ーー承知しました!

グズグズ言うより開き直るが勝ちです。いったん気持ちのオキドコロは、鬼平犯科帳の与力あたりに、しておきます。

お奉行の言うとおりに、下町与力は梅を洗って笊(ざる)にあげ、串で小さなヘタをとり、別の笊(ざる)へ。(何町奉行)


布巾でていねいに一個ずつふいて、塩と交互に樽へつめていく。

その間も、ばんばん下町与力のスマホには、仕事の電話&メールの着信音がなりますが、梅作業を中断するわけにはいかない。ならば出ても仕方なかろう、ということで。

リアクション遅れの理由が、【急な梅干し作業】って通用するのか?この時点ではナゾ。結局、通用しました^^;


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お奉行(義母)による、漬け物石を熱湯消毒、の図。


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どう見ても震度1で倒れるw

でもこれで60年以上、漬けてきたわけですね。味は甘ったるくなくて、塩と酸味がよく聞いた、本来の梅干しの味です。これに慣れると他のがダメになります。

数日したら、水があがってきて、梅が全部浸かるので、石をどけて蓋を閉めることができます。それまではゴミ袋。

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ここまでが、梅干し作り全行程の、3分の1くらいです。

このあと6月に「赤紫蘇の葉」が、市場に出てくるのを待って、大量に買い込み、

その赤紫蘇(ほんとに大量!両腕一抱え分ほど)を塩で揉んで、ギュギュッと絞って、さっきの梅に加えます。この作業は指も腕も痛くなります。

ちなみに、梅干し完成後の赤紫蘇を、乾燥させて、ミキサーで砕くと「ゆかり」になります。美味しいです♡
さらに、漬け汁にショウガをつけると、紅ショウガになります。粉モンに使い放題の我が家です。ありがたや義母。

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そのあと、しっかり漬かった梅を取り出し、直径1メートルほどの盆ザルを、いくつも使って干します。昼間に一個ずつちまちまと裏返したりもします。こうした気の長ーーーい作業で完成する梅干し。

一人だと絶対作らない、作れない。

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「来年からはお願いね」と主導権を渡されるのを避けるために、義母が梅干し作りに苦痛を少しでも感じないように、体力的な部分だけは、必死で手伝っています。

超!打算的ヘルプ!!です。

こうして今年も、助手の立場が死守できました。


次は、ラッキョウもそろそろ出てくるし、苦難は続きます。


🌸最後までごらんいただき、ありがとうございました🌸


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