21.7.7. スキットル

86.スキットル
 納戸を整理する父に、お下がりのスキットルをもらいました。嬉しい!

 スキットルとはウイスキー用のボトルのこと。手のひらサイズの平べったい水筒です。ロシアの農夫が尻ポケットから取り出してそうなやつ。最近ウイスキーをよく飲む僕にとっては、ちょうど良い貰い物でした。というのも、個別指導の帰り道は毎度生徒との記憶を肴に飲み歩いているのですが、その度チューハイやビールを買うのだとやはり少々コスパが悪いので、最近は度数高めのリキュールやウイスキーを瓶でちびちび飲むことで安く手軽に楽しんでいるのでした。
 スキットルの魅力について少し。手にぴったりと収まるフォルムや酒を飲むことしか考えてなさそうな頭の悪い設計もさることながら、実際にウイスキーを容器の中に注ぐ過程こそ一番の魅力だと思います。小さな口へとトリスの瓶をゆっくり傾けていきます。小指の爪先ほどの流れができる。微小の暗闇へと黄金色が流線を描いていく。いつまでも注げるかのような錯覚を覚えてしまうほどに乏しい抑揚。秒針の音が遠のく、気がした、瞬間、とぷんとウイスキーが溢れて跳ねたーーーその時のスキットルは、まるで何かに耐えきれなくなって叫んだ人間みたいで、心惹かれるものがあるのだ。

 スキットル最高!

87.今日の一日
 小学校以来の知り合いで中高ずっと一緒だった親友も同じ職場で働いています。今日は彼の代講で出勤しました。男子中学生って可愛いなあ。教育の快を肴に、帰途、スキットルを食道の角度にまで持ち上げるのでした。酒と泪と個別指導…最高! 授業は寝ていて全部出席できなかったのですが、そろそろヤバそうなので真面目に出席しようと思っています。がんばるぞ!(ウイスキーグビグビグビぷはーウメー!w)

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