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【イベントレポート】 見えないことから社会を考える第二弾「みんなでみよう!映画に言葉を添えるワークショップ」 ご参加いただき、ありがとうございました!

名古屋ライトハウス情報文化センター主催のワークショップにご参加いただき、ありがとうございました!

当センターとしても、映画を題材にしたワークショップは初めての試みで、皆さまに楽しんでいただけるのか、本当にドキドキでした。
当日は、皆さまのご協力もあり、無事にワークショップを終えることができました。本当にありがとうございました。

当日のイベントの様子をレポートにしましたので、是非ご覧ください。

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2024年1月21日(日)、朝からの雨がやんで、太陽が顔をのぞかせた午後1時、11名の参加者とスタッフが集い、「映画に言葉を添えるワークショップ」が始まりました。

最近は映画のDVDに音声による画面解説が入っていたり、テレビドラマでも副音声で解説が流れたりして、視覚に障害があってもより楽しめるようになっています。
当イベントでは、この音声解説作りに挑戦していただきました。

早速全員で自己紹介。和やかな雰囲気になったところで、まずはウオームアップ音当てクイズで、音に意識を持つ時間を作りました。出題者がコインを落とし、その数や何円硬貨かなど、耳に集中して聞き分けます。

最後の難問では、コインが落ちた後、どの方向に転がっていったか問われ、みんなで考えました。

視覚に障害がある場合、落とした物がどの方向にどの程度転がっていったかが判断できれば、すぐに拾い上げることができます。

落ちたコインの音は何枚かな?皆さんで話し合い、グループそれぞれの意見を共有しました。

次に映画「記憶にございません」の冒頭部分を、解説なしと解説ありで見比べます

1回目は解説なし。参加者は目を閉じ、映画を音だけで鑑賞する体験をしました。場面がいつ変わったのか、音楽だけが流れているところでは何が映っているのか…。

2回目は同じ場面を解説ありで流します。参加者は目を閉じてみたり開けてみたりおもいおもいに鑑賞しました。

「思っていたのと場面が違っていた」

「有名俳優が映ると、この人が主役だろう、と分かるが、解説は『中年男』とだけ言っていた」

「画面で見たら心電図だったが、音だけではそれとはわからなかった」

「解説の量が少なく感じた。表現が面白い」

などの感想が出ました。

この後、いよいよ解説作りにチャレンジ
3グループに分かれて、同じ映画の別シーン(1分18秒)に解説を入れます。
どこを解説してどこは省くのか。言葉のチョイスはどうするのか。セリフとセリフの間にうまく入れられるか。映像を止めながらディスカッションして解説を作っていきます。

何度も繰り返し映像を確認し、その場面にあった解説を考えていきます。

限られた時間をいっぱいに使って、解説文が完成。
最後に、グループの代表が実際に流れる映画に合わせて、生で解説を入れて成果を発表していただきました。

皆さん、初めてとは思えないほど上手で、驚きです。別グループの発表時は「おお、ここかあ」とか「なるほど」など思わず声が出ていました。

見えるものを言葉にして伝える、言葉で理解しあう。視覚に障害がある人とのコミュニケーションではとても重要なことです。

映画の音声解説のこと、視覚障害のこと、情報文化センターのこと。
少しでも知っていただき、何か感じていただけたのではないかと思います。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。またの機会にぜひお会いしましょう。

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本イベントの趣旨をご理解いただき、映像使用についてご承諾くださいました株式会社フジテレビジョン様、映画監督である三谷幸喜様に、心から感謝申し上げます。

企画協力:セン

★チラシ設置にご協力いただいた施設、団体様★
愛知学泉短期大学、日本福祉大学、金城学院大学、愛知県立大学、愛知教育大学、名古屋市歯科医師会附属歯科衛生士専門学校、南山大学、椙山女学園大学、港区障害者基幹相談支援センター、港区社会福祉協議会、港生涯学習センター、港楽コミュニティセンター、港楽学区民生委員・町内会長の皆さま、港区役所、熱田図書館、中川図書館、南陽高等学校、熱田高等学校、名古屋市交通局、日進ワークキャンパス 中田所長、明和寮、港ワークキャンパス、日々のくらし相談室、セン、チラシに興味を持ってくださった皆さま

誠にありがとうございました。

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情報文化センターは今後も、様々な情報発信や、イベントをおこなう予定です。どうぞよろしくお願いいたします!

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