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サウナハットを褒められて

ここ最近、充実しているといえばそうとも思えるし、刺激が足りないといえばそうとも思えるような日々が続いている。

火、水、木は御縁で知り合ったワイン関係者の方に勧められたワインのスタートアップ会社の手伝いに行っている。
最近の土、日は美術館に行ったり、ワインの資格勉強やパソコン作業、読書をして平穏な1日を過ごす。
月金はスペイン語の仕事、ブログの更新、noteは最近サボってたがこれからまた定期的に更新したい。
そして、何といっても月金は「サウナの日」と僕の中で決まっている。

今のマイサウナは、南多摩にある稲城天然温泉季の彩という所だ。
Wi-Fi完備、サウナは2種類あって一つには日替わりの香草とともに楽しめる塩サウナ、ご飯も安くて美味しく、900円ほど払えば時間を気にせず一日中過ごせる、まさに僕にとっての夢の国だ。

そんな先週の金曜日、嬉しい出来事があった。

最近念願のサウナハットを手に入れたので、いつも以上に張り切ってサウナに向かった。
ちなみに手に入れたサウナハットがこちら👇

PITECAN THROPUS というブランドでどれも可愛いデザインのサウナグッズばかりだ。
そんな中、どうせなら素材に重きを置きすぎてデザインがイマイチなものより、わがままにどちらも重視したい僕はこのバケットハット型のサウナハットを選んだ。
ウール90%、ナイロン10%でサウナハットとしての機能、ロウリュとヴィヒタの可愛い刺繍付き。
ストライクすぎて何も言う事がない。

そして先週の金曜日、ついにサウナハットをお披露目する日がきた。
言うまでもなく、サウナハットを身につけてからのサウナはやはりどこか一味、二味違う気がした。

まず、のぼせ防止の役割があるためいつもよりも頭がぼーっとしにくい。
そして、深く被ると鼻先辺りまで隠れるため周囲の世界と遮断され自らに集中できる。
変なビジネスの話をする大学生らやおっさんの痰の絡んだ咳の雑音ももうこれで気にならない。最高だ。

サウナ室を出て次は水風呂。
水風呂に入る前にはまずしっかりとシャワー、もしくは掛け湯で汗を全て洗い流すのがサウナで最も重要なマナーと言っても過言ではない。
そして、17.5℃の水風呂にいざ浸かる。
入水してから10秒後ぐらいだろうか。
界隈で言われる「天使の羽衣」が身に纏われた瞬間、そこからがまさに至福の一時であるのはサウナ好きの人たちにしかきっと分からないのだろう。
あー、最高だ。

次は外気浴。今日はかなり整えそうだと思い、天使の羽衣を脱ぎ、水風呂を出ようとしたその瞬間、隣のおじさんから声をかけられた。

「兄ちゃんのその帽子おしゃれやな〜」

人違いかと思ったがその浴場で帽子を被っている人間は僕以外誰もいない。
そのおじさんの眼差しは確かに僕の方を向いていて、顔は良い感じに整ってきていたのだろう、大変気持ちよさそうで穏やかだった。

僕「そうなんですよ〜、一目惚れしたのですぐに買っちゃいました。笑」

おじいちゃん「すごく良いよそれ、似合っとる! わしの時代もそんなのがあればなあ。こんなに頭も禿げんかったかもしれん!笑」

こんな会話を交わし、僕は外気浴スペースに向かって椅子に腰掛けた。

なんて気さくでいいおじいちゃんなんだろうか。
何より、サウナハットがサウナ室の極乾燥状態から頭皮、髪を守るためでもあると知っている事に驚いた。
おじいちゃんの時代にサウナハットを作らなかった人を僕は恨む。

肉体的にも精神的にもいつも以上に気持ちよかった日だった。
この日ほど整った日はない。


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