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ジョーシス式ITガバナンス

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「ジョーシス式ITガバナンス」は、経営判断に役立つITガバナンスをめぐる動向を分析・解説するオウンドメディアです。 ビジネス環境が転換点を迎える中、国内外の政策・経済・社会のトレ…
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記事一覧

シャドーIT化する生成AI、適切な管理でイノベーションの力に

はじめに 生成AIの活用が急速に広がっています。ただ、生成AIは企業側でのルール策定が間に合っていない、難しいといった事情もあり、いわゆるシャドーITとなってしまっていることが少なくありません。第4回の記事では、生成AIのシャドーIT化について、企業はどのように考え、対処すべきか検討してみます。  まず、シャドーITとは「企業のIT管理を統括する情報システム部門が許可していない、または把握していないままに、各部門や従業員個人が独自に導入して業務に利用されているIT機器、イン

サプライチェーンにおけるクラウド活用、リスクの考え方とは

はじめに 「ジョーシス式ITガバナンス」の第3回目は、SaaS(Software as a Service)等クラウドサービスでデジタル化されるサプライチェーンにおけるリスク管理について考えます。  サプライチェーンとは、「原料調達に始まり、製造、在庫管理、物流、販売などを通じて、消費者の手元に届くまでの一連の流れ」(SMBC日興証券用語集)を意味します。ここにも例外なく、デジタル化の波が押し寄せており、それに伴う適切なリスク管理が重要となります。  本記事は移転いたしま

強化される情報セキュリティ政策、求められる企業の対策

はじめに〜ITガバナンスにも地政学が影響〜 最近、日本政府が情報セキュリティを強化する政策を打ち出しており、企業も対応が求められています。  背景には、政府が地政学的な要因を背景とした経済安全保障に対する危機感を抱いていることがあります。ITガバナンスの世界にも、政治動向や地政学が大きく影響する事例の一つです。  「ジョーシス式ITガバナンス」の第2回は、日本政府が新たに導入しつつある情報セキュリティに関する政策のうち、特に注目しておきたい企業のサイバー対策格付け導入の動

盛り上がる転職市場、高まる機密漏洩リスク

はじめに 「ジョーシス式ITガバナンス」の第1回は、転職者によるデジタル情報の漏洩リスクについて取り上げます。  最近では、2024年4月22日付日本経済新聞電子版がこの問題を取り上げ、転職者による営業秘密の漏洩が刑事事件まで発展した事例に触れて警鐘を鳴らしました。刑事事件以外でも、個人情報保護法に抵触したり、プライバシー権の侵害として民法上の不法行為となる恐れもあります。   転職希望者が1000万人を越えるなか、離職者が機密情報を持ち出したり、中途採用者が持ち込むリス