柴又 ~ Good-bye, mama

画像1 2022.05.07 柴又に「ママの店」という廃屋がある。「柴又 ママの店」で検索すれば往年の姿を見ることはできるが、自分は当時を体験していない。
画像2 2022.10.08 その店にネットがかけられたのは、それから半年ほど経ってのことだった。
画像3 側面もかなり劣化が進んでおりツタが侵食しているのが見て取れる
画像4 そう、とうとうここも取り壊しの対象となったんだ
画像5 中はどうなっているんだろうか。配管もかなり年季が入っている。すでに立ち入ることかなわず、人の手による最後の施しを待つばかり
画像6 あるじの衰えを察知してか、植物が覇権を奪わんと手を伸ばして待っている
画像7 2022.10.23 残暑も過ぎ去り秋も深まった早朝。例の感染症の影響か、解体工事は着手されることなく、店はのど元にナイフを突きつけられたまま年の瀬を迎える
画像8 2023.02.14 年が明けて世間がバレンタインデーで浮かれているなか、ここだけは時が止まったまま
画像9 ていうか、おれは何をやっているのか😄
画像10 その場を離れつつ、呼ばれたような気がして振り返る
画像11 2023.04.22 年度が替わり新しい生活が始まっても、ネットがはずされることはない
画像12 向こうに見える赤さびにまみれた屋根。たくさんの商品を下に置き、多くのお客さんを迎え入れ、日差しや雨風からまもってくれたはずの力強さはもう微塵も感じられない
画像13 引越しをまぢかに控えていたおれは、最後になるかもしれない挨拶を済ませ、店をあとにした
画像14 2023.08.12 それから4カ月。連休を利用して久しぶりに訪れた柴又の空はひたすら青く、夏の雲と強い日差しが出迎えてくれた
画像15 しかし……すでにママの姿はなく――
画像16 そこにあったのは、ひたすら広がる赤い更地のみ。
画像17 ただし、寂しさよりも、ようやく役目を終えられたという安堵感だけが残る
画像18 reincarnation; 夏空の下、次世代の夢はもう動き始めているんだ……😌

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