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探索のきろく

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フィールドワーク。地下、路地裏、洞窟、暗がり、サブカル、メット仕事。
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#昭和

河原町団地をゆく(神奈川)

いつの時代も、人々は巨大なものに一種のあこがれを抱くのでしょう。前人未到の山頂を踏破したいと夢見る者もあれば、高層ビルの高さ世界一を追い求める人々もいる。 巨大ロボットのアニメに目を輝かせる子どもたちもいれば、その実物大模型に興奮を隠しきれない大きなお友達もいる(べつにいいじゃん)。 住戸規模の大きさゆえ「マンモス団地」と呼ばれるところは各地にあるのですが、建物自体に威圧されるとなると、かなり限られてきます。そんな見るものに畏怖の念すら抱かせる建物を求めて、足は一路川崎へ。

🐯ビルヂングをゆく(東京)

東京都台東区に、レトロ建築ファンには割と知られた建物があります。1Fにショップが入っていますが全体としてはオフィスビルであり、不特定多数の人が頻繁に出入りする商業施設ではありません。 ちょうど仕事の関係で訪れる機会があり、貴重な記録を納めることができました。現役稼働中の一般ビルということでご迷惑になるのを避けるべく、今回は名称を記載するのは差し控えたいと思います(写真でなんとなく察してください)。 そして月日は流れ、つい先日のこと。 音量注意! 音量注意! 👨‍💼お

知覧特攻平和会館をゆく(鹿児島)

知覧といえばお茶で有名ですが、もうひとつ、国内有数の特攻隊基地があったことでも知られています。仕事の関係で去年まで鹿児島に数年間いたんですけど、そのあいだに何度もいった。 太平洋戦争の是非については人それぞれに見解があると思うけれど、そんなアカデミックな議論とはまったく別の次元で、「あした自分がどうやって死ぬか」という、極めてリアルな、選択肢も何もない、ただ決意だけを求められる時代があったということ。しかもそれが高校生や大学生くらいの年齢という。 いまは平和な時代だから、こん

呑んべ横丁をゆく(東京)

再開発の声もかまびすしい立石に、昭和の香りを色濃く残す歓楽街、呑んべ横丁がある。ここもまた、東京真空地帯のひとつ。 音量注意! コロナ禍で都市開発はいったん足踏みしているかもしれないけれど、皮肉にも同時に客足も引けてしまい、厳しい経営がつづくのはこの地区も同じ。 そんななかでも、いくつかの店では老若男女みんな楽しそうに飲んでいたことに少し救われた気がしました。 はやく以前のような状況に戻れるといいね。

清川名店街をゆく(福岡)

博多駅の近くにある清川交差点あたり。ここにかつて清川名店街というビルがあったことを知っている人は、どれくらいいるだろうか。いまの清川商店街じゃないよ。PCからサルベージされた過去の映像群をどうぞ。 ――そして、いまから数年前のこと 清川名店街は最初の撮影のあと、すぐに取り壊されたらしい。ネットで探してもここの情報ってホント少ないんだよね。写真も記事もほとんど出てきませんでした。郷土資料館とかに行けばあるのかもしれないけど。 この近くには柳橋連合市場という場所もあり、いまも